困難を情熱に変える具体的アプローチ

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人生の目的に気づく方法『僕が生きる意味』

 

私は起業する前は学校の先生でした。

 

私が担任をしたクラスに、会話は普通にできるけど、

指に障害があり、細かい作業ができない子がいました。

 

見た目は普通の子と変わりません。

ですが、指先が曲げられないため、文字を書くのもやっとでした。

学校勉強

 

指を曲げないで文字を書いてみてください。

その子が抱えている苦労がわかると思います。

 

動物が大好きで、夢はペットショップで働くことです。

 

高校3年になり進路を決める時期になりました。

勉強は苦手なので、就職希望でした。

 

しかし、この不況です。

 

そう簡単に就職先は見つかりません。

 

それでも、いろいろな会社や工場を毎日まわり、

働ける場所がないか探しました。

 

現実は厳しい。

 

ただでさえ誰をリストラすればいいか考えているのに、

作業もろくにできない手のかかる子どもを雇ってくれるところはありません。

 

そんなとき、その子の親が、

就職が無理なら、どこか進学させたいと言ってきました。

 

進学といっても、勉強はできないので、

大学は行けませんし、専門学校も難しいのです。

 

ですが、本人の希望もあり、

ペットの専門学校へ体験入学に行くことになりました。

ペット犬

 

指先が曲げられない障害のせいで、

小学校、中学校ともいじめられ、友達もいない。

唯一好きなのが動物だったのです。

 

 

 

私と親と生徒の3人で体験に行きました。

そこで、また現実の厳しさを知ることになるとは、

世の中は残酷です。

 

一般の人なら、ペットが好きだから、ペットの専門学校へ行こうと思って

行ける人はたくさんいるでしょう。

 

 

 

その子は指先がうまく動かせないので、

細かい作業ができません。

 

ですが、ペットを扱った仕事のほとんどが、

細かい作業なんですよね。

 

毛をしばったり、袋を結んだりと。

とてもじゃないけど、できませんでした。

 

その日は、みんながっかりした顔で、専門学校を後にしました。

 

 

 

 

 

 

その後、いくつか会社をあたり、

どうにかある清掃会社ではたらかせてもらえることになりました。

 

やっと見つかった就職場所です。

でも、仕事は毎日トイレ掃除。

 

その子が、私に泣きながら言うんですよ。

「普通の人になりたい。どうして普通の人になれないの?」

 

私は涙がとまりませんでした。

泣きながら言うんですよ、普通の人になりたいって。

 

いくらがんばっても、生まれつき動かない指が動くようにはなりません。

訓練しても、絶対に普通の人のようには動かせません。

 

一生そのままです。

 

 

そんな思いをもったまま、その子は卒業し、清掃会社に就職しました。

 

今日もトイレ掃除をしているでしょう。

 

「今まで結べなかったゴミ袋が結べるようになった」

少し照れながら私に報告してくれました。

私は、その子の成長をすごくうれしく思いました。

 

そして、

「お金をためて、ペットの専門学校へ行きたい」

と言っていました。

 

私は、

「よくがんばってるね。早くお金がたまるといいね」

と答えました。

 

 

その子が、ペットの専門学校へ行けることは、

一生ないでしょう。

 

 

私は思うんですよね。

多くの人が求めている幸せとは、本当に幸せなのかと。

 

本当の幸せとは、もうあなたのそばにあるかもしれません。

 

幸せとは何なのでしょうか?

 

 

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