FXの基礎トレーニング

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FXを基礎からトレーニング『ドルスキャFX−FX基礎編−』

※このブログは「基礎編」です。「ドルスキャFX」に付属の教材です。

サポート、レジスタンスゾーンを表示『DAI_ON_Zone』

スイッチでオンオフができるサポレジゾーンです。

1.概要

サポートゾーンやレジスタンスゾーンを表示します。

意識されている価格帯は反発しやすいです。

何度も反発しているゾーンは強いサポレジになりやすいです。

2.ポイント「強いゾーンを意識する」

次の2つを意識すると効果的です。
・非常に強いレジスタンス(サポート)
・強いレジスタンス(サポート)

弱いものはそこまで意識しなくても大丈夫です。

全部を意識したらトレードがしにくくなりますので
強いサポレジゾーンを中心に見るとよいです。

例えば4時間足などの長期サポートに支えている状態で、
15分足の強いサポートからの買いを検討する
など。

4時間足の長期サポートとは高値安値や意識されている価格に引いた
サポートラインや4時間足で確認されるサポートゾーンです。
(詳しくは後ほど図で解説しています)

上位足のトレンドにあわせて下位足のゾーンを使うと
デイトレードが楽になります。

3.使い方

エントリーや決済判断の目安となります。

長期足のゾーンはシナリオを考えるときの参考に、
短期足のゾーンはエントリーや決済の目安になります。

意識されている価格帯は近づくと何らかの反応を示します。

例えば強いレジスタンスで決済したり、
エントリーを見送ったりすることができます。

何度も反発している価格帯は強いサポレジになりやすいです。

短い時間足はゾーンの役割が弱くなりがちですので、
長期の時間足のトレンドをあわせて見るとよいです。

トレンド相場だけでなく、レンジ相場でのエントリーも効果的です。

例えばトレンド中のレンジ相場で下値が堅いことを確認して
トレンド方向へとエントリーすると手堅いです。

4.【参考】トレード例

デイトレードで利益が得やすいパターンは次のとおりです。

・上位足が上昇トレンドで押し目を作ったときに下位足で買いエントリー

例えば4時間足が上昇トレンドのときに、15分足で買いエントリーをします。

手順は次のとおりです。

 ・手順1.4時間足が上昇トレンド中に押し目を作る
 ・手順2.15分足は下落トレンド、レンジ、上昇トレンドとトレンド転換する
 ・手順3.下降トレンドからレンジになったときに買いエントリーする

手順3のレンジ相場になったときに下値が堅いことを確認して
買いエントリーをします。

このときのエントリーポイントにゾーンを用いると効果的です。

具体的には長期足が押し目を作った場合、次のようなパターンがあります。

 ・パターン1.4時間足が、前回の高値に支えられてレジサポ転換する(深い押し目など)
 ・パターン2.4時間足がサポートラインや10EMAや20EMAといった
        移動平均線に支えられて上昇する(浅い押し目など)

例えば4時間足が上記のようなパターンになって押し目を作るとき、
15分足は下落トレンドが起きた後、下落の勢いが弱まりレンジになり、
下げ止まった後は上昇に転じます。

重要なポイントは、上昇トレンド中ならどこでも買えばよいというわけではなく、
それ以上、下がりにくい価格帯で買うことです。

例えば15分足が上昇トレンドだからと買っても失速してしまうことはよくあります。

ですので、4時間足のサポートライン(前回高値や移動平均線、意識されるゾーン)で
支えられていることが非常に重要です。

実際にエントリーするのは15分足です。

ゾーンを用いた場合、損切り幅が小さくできるメリットがあります。
損切りは15分足のゾーン(レンジ下限など)の下におくからです。

通常のトレンドフォローのように上昇トレンドを確認してからエントリーし
損切りを前回の安値の下におく場合に比べるとより小さくできます。

通貨強弱を用いたトレードはトレンドが出てからエントリーするので
損切りが大きくなりやすいですが、ゾーンの場合はより小さくできます。
ゾーンでチャンスを逃しエントリーできなかったときなど、
トレンドに勢いが出てきたときは通貨強弱を見てエントリーを検討するとよいです。

トレンド中だけでなく、レンジ相場でもエントリーできるように、
複数のやり方を身につけておくとトレードの幅が広がります。

4時間足や15分足のサポートラインは自分で引いてもよいですし、
今回のようにゾーンやサポレジのインジケーターを用いてもよいです。

ゾーンのどこでエントリーするかは4時間足のサポートまでの距離や
ゾーンができはじめたときの前回の安値、上位足の移動平均線など
他のテクニカル指標なども踏まえて検討します。

例えば4時間足などの長期足のサポートラインや移動平均線、ゾーンが近く
しっかりと支えられているような手堅い価格帯であれば
15分足のゾーンでのライン反発でエントリーできます。

ライン反発のラインとは15分足のレンジ下限や、前回下げ止まった安値、ゾーン上部などです。

15分足のゾーンと1時間足や4時間足の20EMAなどが重なるなど、
複数の根拠がある
と、より有効なエントリーポイントとなりやすいです。

15分足の下降トレンドが強めだった場合や4時間足などのサポートが弱かったり
離れていたりする場合は、15分足のゾーンに達したからとすぐにエントリーせず、
レンジ下限がそろうことやダブルボトムなどのチャートパターンなどが確認でき
下げ止まったことを確認してからエントリーを検討するとよいです。

いくら短い時間足で強いゾーンのサポートであっても
15分足だけだと根拠が弱く抜けやすいからです。

また経済指標発表後など材料が出たときも注意が必要です。
強いトレンドが出るとゾーンを抜けていくことがありますので
基本的には様子見が無難です。

下げ止まることが15分足でわかりにくいときは
1つ時間足を下げ、5分足で安値を切り上げたり、
MACDやRSIがダイバージェンスを起こしたりすることを確認するとよいです。

レンジ相場ですから、ボリンジャーバンドは拡大せず
なるべく横ばいに近くなっているとよいです。

15分足でボリンジャーバンドがエクスパンションしたり、
トレンドと反対側のバンドが閉まってもトレンド方向は開いており
傾きのある平行状態になっているときは、
トレンドが継続しているのでレンジトレードはリスクが高くなります。

1番重要なことはゾーンやサポートライン反発でエントリーするときも、
上位足のトレンドにそっていることです。

上位足のトレンドに逆らって完全に逆張りだと負けやすいので、
4時間足のトレンドにそって、15分足のトレンド転換を狙うと効果的です。

15分足といった短い時間足では短期的に逆張りのようになりますが、
4時間足など長い目線で見ると順張りです。

上位足のトレンドと逆向きで完全に逆張りの場合はスキャルピングか見送りになりますが、
上位足のトレンドにあわせた場合は長期的には順張りになりますので
4時間足の波形で大きく利益を狙っていくこともできます。

レンジ相場でエントリーし、その後のトレンド相場まで利益が伸ばせると理想です。

ゾーンに関しては、弱いゾーンは抜けていくことを前提に考え、
強いゾーンや非常に強いゾーンをメインに見ていくとよいです。

今回の話はあくまで1つの例ですので、
上位足の状態に気をつけながらゾーンを用いるとよいです。

5.【重要】図で解説(買いの場合)

エントリーは下位足で行います。
上位足の状態によって複数のエントリーポイントが考えられます。

図では次の3つを紹介しています。

4時間足(上位足)が上昇トレンド中の場合。
エントリーが早いチャンスから。

チャンス1.短期逆張りエントリー(リスク中)

  レンジ下限のサポートライン反転などで買いエントリーします。

  4時間足(上位足)のサポートラインを目安に
  15分足(下位足)のレンジ相場の下限などで買いエントリーします。
  短期目線だとライン反転で逆張りになりますが、長期目線だと順張りになります。

チャンス2.順張りエントリー(リスク小)

  通常のトレンドフォローの手法。通貨強弱を用いたトレードもあてはまります。

  15分足(下位足)が上昇し、トレンドを確認してからの買いエントリーです。
  初動はトレンドが強い場合があるので1分足や5分足など
  より短い時間足の10EMA反転などで押し目買いをしてもよいです。

チャンス3.逆張りエントリー(リスク大)

  上位足のトレンドにさからった完全な逆張りです。通常は見送りです。

  4時間足(上位足)のレジスタンスからの売りエントリーです。

理想は最初のチャンス1のレンジ相場でエントリーし、
そのままトレンド相場まで利益を伸ばすこと
です。

ただチャンスを逃すことや、レンジ相場が不安定でエントリーできないこともありますので、
最初のチャンス1でエントリーできなかったときは、
トレンドが出てからチャンス2でトレードを検討します。

チャンス3は完全な逆張りポイントですので、順張りの決済ポイントになります。
逆張りは基本的には見送りですが、レジスタンスが非常に強い場合ときは
売りを検討してもよいです。

今回はゾーンを用いてチャンス1のレンジ下限での買いエントリーをメインに解説しています。

4時間足のサポートライン付近の15分足の状態

上記の他にレンジ相場を作るパターンとして、
15分足の上昇トレンド中のレンジ相場で買いを検討することもできます。

トレンド中のレンジ相場の場合は、中途半端な位置にできるレンジ相場よりも、
買いの場合、​高値圏でできたレンジ相場の方が、レンジを上側にブレイクしやすいです。

上昇の勢いが弱まっていると高値圏ではなく、少し戻したところでレンジ相場になることがあります。
この場合はレンジがどちらに抜けるかわからなくなりますのでリスクが高くなります。

次にレンジ相場が形成されたときのチャートを紹介します。

6.具体例「強いサポートの例」

上記は4時間足の前回高値を見ており強いゾーンがないパターンです。
4時間足も強いゾーンに支えられるとより手堅いチャンスとなります。

ユーロ円はこの後、ECB理事会の結果を受け下落しました。
重要な指標を控えているときは見送りかスキャルピングチャンスです。

15分足で強いサポートゾーンができたとしても、必ずしも長期的に上昇するとは限りません。
経済指標発表や要人発言などの重要イベントがあったり、
長期足のサポートが弱かったりすればいったん下抜けることもあります。

15分足のゾーンだけを見てトレードを検討しないことが大切です。

日足や4時間足などの長期足で下がりにくい価格帯を意識し、
15分足などの短期足でトレードを検討するとよいです。

当然ながら4時間足が下落傾向のときに15分足で買いを狙っても
利益が伸びにくかったり、負けやすかったりします。難易度が高まります。

4時間足の高値安値、移動平均線の傾きや位置を見ながら、
長期足に支えられているときに短期足でトレードするとよい
です。

7.具体例「上位足のサポートやMAで支えられた場合」(リスクが小さい)

15分足の強いゾーンでエントリーを検討する場合。

買いであれば、次のようなサポート要因が重なると手堅いです。

・4時間足の20EMAなど移動平均線からの反発
・4時間足の前回の高値でのサポート
(図説の例)
・4時間足の直近安値(レンジ下限)でのサポート(次のチャートの例)
など。

15分足のゾーンの中で1時間足や4時間足の移動平均線で支えられることはよくあります。
1時間足の場合は移動平均線に傾きがあるときに反発しやすいです。
横ばいになっている場合は抜けることがあるので気をつけたいです。

15分足のゾーンだけだと、ゾーンのどこで反発するかわかりにくかったり、
抜けてしまわないか心配
だったりします。

基本的には4時間足のトレンド方向にエントリーしますので利益になりやすいですが、
調整が深い場合は15分足のゾーンを下抜けすることもあります。

4時間足のサポートラインや移動平均線までの戻りを待ち、
上位足で押し目買いが入ったときにトレードする
と利益が伸びやすく勝ちやすいです。

上位足の押し目買いポイントが下位足でゾーンになっているときに
トレードを検討するとよいです。

レンジ下限で4時間足MAに支えられた例

4時間足のサポートラインとMAの両方に支えられた例

8.具体例「上位足のトレンドと逆行している場合」(リスクが大きい)

日足や4時間足のトレンドと逆行している場合は、
レートが伸びにくかったり、失速しやすかったりするため注意が必要です。

トレードする場合はスキャルピングで早めに決済します。

基本的には見送り、もっと状態の良い通貨ペアを選択した方が安全です。

9.具体例「サポレジ転換の例」(売りの場合)

1時間足でサポレジ転換した例です。

トレンドが強く4時間足で波形がわかりにくいときは
時間足を下げると値動きがとらえやすくなります。

今回はポンドドルがサポレジ転換し、レンジ相場を作り、
レンジブレイクで再度、下降トレンドが継続したパターンです。

レンジトレードの場合はレンジ上限で売りを検討します。

トレンドフォローの場合は、レンジをブレイクした後、
短期足で戻り売りを検討します。
初動はトレンドが強いので1分足や5分足など
短い足の10EMA反転などで売りエントリーをするとよいです。

レンジ上限でエントリーし、そのままトレンド相場まで
利益を伸ばすのが1番理想
です。

1時間足のサポレジ転換の例


※クリックで拡大します

15分足でのレンジ相場からトレンド相場への様子


※クリックで拡大します

10.設定

・zone_show_weak…弱いゾーンのオンオフ(デフォルト:false)
・zone_show_untested…未確認ゾーンのオンオフ(デフォルト:false)
・zone_show_turncoat…転換ゾーンのオンオフ(デフォルト:false)
・zone_solid…ゾーンの塗りつぶし(デフォルト:true)
・zone_linewidth…ライン幅(デフォルト:1)
・zone_style…ライン種類(デフォルト:0)
・zone_show_info…ライン情報のオンオフ(デフォルト:true)
・zone_label_shiftラベルの位置(デフォルト:4)

※ゾーンの説明の位置を調整したいときは「ラベルの位置」の数値を変更してください。
 数字を大きくすると位置を右側へずらすことができます。
 数字を小さくしたりマイナスの値にしたりすると左側へずらすことができます。

・Text_size…文字サイズ(デフォルト:9)
・Text_color…文字色(デフォルト:White)
・Text_support…サポートの文字(デフォルト:サポート)
・Text_resistance…レジスタンスの文字(デフォルト:レジスタンス)
・Text_weak…弱いゾーン(デフォルト:弱い)
・Text_untested…試していないゾーン(デフォルト:未確認)
・Text_verified…リテストされたゾーン(デフォルト:強い)
・Text_proven…強いゾーン(デフォルト:非常に強い)
・Text_turncoat…可能性のあるゾーン(デフォルト:転換)

・color_support_weak…サポートゾーンの色(デフォルト:LightCyan)
・color_support_untested…サポートゾーンの色(デフォルト:Aquamarine)
・color_support_verified…サポートゾーンの色(デフォルト:DodgerBlue)
・color_support_proven…サポートゾーンの色(デフォルト:Blue)
・color_support_turncoat…サポートゾーンの色(デフォルト:Green)

・color_resist_weak…レジスタンスゾーンの色(デフォルト:Pink)
・color_resist_untested…レジスタンスゾーンの色(デフォルト:HotPink)
・color_resist_verified…レジスタンスゾーンの色(デフォルト:Magenta)
・color_resist_proven…レジスタンスゾーンの色(デフォルト:Red)
・color_resist_turncoat…レジスタンスゾーンの色(デフォルト:Orange)

・ButtonID…ボタンの名前(デフォルト:DAI_ZONE)
・Which_Window…ボタン表示ウインドウ(デフォルト:0)
・Which_Corner…どの角に表示するか(デフォルト:3)
・X_Position…横の位置(デフォルト:65)
・Y_Position…縦の位置(デフォルト:175)
・Button_Width…ボタンの横幅(デフォルト:60)
・Button_Height…ボタンの高さ(デフォルト:20)
・Button_Color…ボタンの色(デフォルト:DimGray)
・Title…ボタンの文字(デフォルト:ZONE )
・Title_on…オンのときの文字(デフォルト:on)
・Title_off…オフのときの文字(デフォルト:off)
・Font_Size…文字サイズ(デフォルト:10)
・Font_Color…文字色(デフォルト:White)

サポレジライン表示バージョン

ゾーンの上部や下部にラインを表示できるバージョンです。

詳しくはこちら

まとめ

・サポートやレジスタンスゾーンを表示

・ボタンで表示、非表示の切り替え

・何度も意識されている価格帯を把握

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ダウンロードはこちら

参考:Shved Supply and Demand
https://www.mql5.com/ja/code/14545

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1.勝つポイント(動画)

2.トレーニング方法(動画)

3.通貨強弱パターン&負け改善

4.重要インジケーター

5.基本インジケーター

その他のオンオフできるインジ
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