15May
先生が生徒をビンタしました。
生徒に手を出せばクビになる時代です。
それにも関わらず、女の先生は
言うことをきかない女の子を
ひっぱたいたのです。
今日のポイント
・相手が嫌な人である本当の理由を知る
どうしようもない女の子
本当にどうしようもない生徒がいたんですね。
万引き、恐喝は当たり前。
話はきかない、授業はさぼる。
どの先生も困っていました。
あるとき生徒が生徒指導室に
呼び出されました。
たまたま私もその場にいました。
泣き叫ぶ
バチーン
すごい音が部屋に響きました。
女教師が女の子に手をあげたのです。
泣き叫びました。
涙を流しながら泣き叫びました。
私は生まれて初めて、心がふるえるほど
泣き叫ぶ人を見ました。
涙が止まらない
泣き叫んでいたのは先生でした。
「お前は本当はできる子なんだ。
絶対にやればできる。
私は信じている」
だから一緒にがんばろうと
先生が涙を流しながら泣き叫んでいたのです。
恥じました
私は恥ずかしくなりました。
生徒をビンタするとかしないとか
まわりの目を気にし、
罰せられることを恐れていた自分に。
そして何より
最初から生徒を信じていなかった自分に。
確かに手を出すのはよくないかもしれません。
でもその後、生徒はどうなったでしょうか?
信じていなかった自分
この人は性格が悪い人だ。
仕事ができない人だ。
文句ばかり言う人だ。
身のまわりにはいろんな困った人がいます。
だけど気づいたのです。
『相手が悪い人なのではない。
私が相手を悪い人だと思っていただけ』
なのだと。
私は生徒のことも、最初からダメな生徒と
決めつけていたのです。
自分が信じないで、相手が変わるわけがありません。
人は自分が思ったような人になる
もし子供をできの悪い子だと思って接したら。
本当にできの悪い子になるでしょう。
もし恋愛で、相手は裏切るような人だと
思って接していたら。
本当に裏切るでしょう。
相手が嘘をつく悪い人だと思って接したら。
相手は信用されていないと感じ、嘘をつくでしょう。
相手は自分が思ったような人になります。
少しずつ変わる
人はすぐには変われません。
ビンタされた女の子も
その場では心を入れ替えたように見えました
ところが次の日にはまた悪いことをしていました。
生徒指導室に呼び出された回数は
10回や20回ではありません。
だけど卒業するときには
「先生、ありがとう」
涙を流しながら、心から感謝をして
学校を巣立っていきました。
もし最初からダメな生徒として接したら。
彼女は本当にダメな生徒になってしまったでしょう。
相手の何を見るのか?
悪い部分を見るのか、
それとも良い部分を信じるのか?
ときには裏切られることもあるかもしれません。
ですが最初から疑って見ていれば、
相手が自分を信用してくれることもありません。
自分が相手をどう見るかで、
相手がどういう人間になるかが決まるのです。
まとめ
・人は自分が思っているような人間になる
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