14Feb
「それは嫌だ」
そう言ったお父さんは、
その日からタバコをやめました。
常識を疑うところから始めよう
「それはダメだって、何度言ったらわかるのよ」
いくら強く言っても、
人ってきかないんですよね。
特に齢を取ると、自分の考えを変えようとしない
というのはよくあることです。
でも、そこで考えないといけないのは、
”本当にそうなのか?”という視点です。
私は多くの方の相談を受けるのでわかるのですが、
齢をとっても変わる人はいます。
もちろん、脳の神経ネットワークが強固になっている分、
長年積み重ねてきた思考が変わりにくい
ということはあるでしょう。
ただ、「歳をとったら考え方を変えるのは難しい」
というのは嘘で、
”やり方”が間違っている場合もあるのです。
いかに生々しくイメージできるか
人を変えるときに大切なことは、
”バラ色の未来”と”最悪の未来”です。
簡単に言えば、”得るもの”と”失うもの”です。
快楽と痛みですね。
例えば、単純にタバコは体に毒だからやめなさいと言っても、
何が悪いのかイメージできないので、
タバコを吸いたいという気持ちに負けてしまいます。
説得するのではなく、
具体的な脳の再学習が必要です。
タバコをやめさせるときは、未来を生々しくイメージさせ、
さらに、タバコではない新しい快楽を再学習させることです。
バラ色の未来とは?
例えば、タバコをやめることによって、
何を得ることができるのかということです。
・健康になったらどんなことができるのか?
・金銭面でどれだけ得をするのか?
・タバコをやめられたという自信は、
あなたに何をもたらすのか?
私は、やめることができたという成功体験が
1番大きいと思います。
他の誰もできなかったことを自分ができたというのは、
かけがえのない成功体験ですよね。
その自信が、未来に生み出すものが何かを考えれば、
得るものは無限大だと感じます。
最悪の未来とは?
人間は、得るものよりも、
失うことを何倍も恐れます。
あなたが100万円の借金をせおうのと、
今持っている100万円を奪われるのでは、
どちらがより大きな痛みを伴うでしょうか?
持っているものを奪われる方が
痛いと感じるはずです。
したがって、最悪の未来とは、
例えば、タバコを吸い続けることによって、
・まわりから嫌われ大切な人との出会いが奪われる
結果、その出会いで得られる数々の貴重な体験は
あなたの未来にはない
・ガンになって、大きな痛みと体の自由が奪われる
結果、20年後、30年後に楽しみにしていた旅行や、
美味しい物を食べ、見たこともない綺麗な景色を
見ることも、あなたの未来にはない
・疲れやすくなる
結果、行動できる時間が大幅に減るので、
本来ならできたことが、あなたの未来にはない
このように、実際に、今の生活を続けると、
未来から”何が”なくなるのかを鮮明にイメージできれば、
とてもじゃないけど、人は続けることはできないのです。
繰り返し新しい快楽を覚えさせる
人を変えるには、それを実行することによって、
どんないいことと、悪いことがあるのかを
脳に教え込むことが大切です。
これまでは「タバコ=快楽」だった思考回路を、
「タバコを吸わない=快楽」だと再学習させ、
少しでもできたら、ご褒美を与え、
吸わないことが快楽だと脳を強化していくことが大切です。
説得で上手くいかないときは、
バラ色の未来と、最悪の未来をリストアップし、
それまでのパターンを捨て、
新しいパターンで生きることがどれだけ素晴らしいかを、
実践的に繰り返し脳に学習させていくことが重要です。
これは、タバコだけではなく、
すべての習慣についても同じです。
悪い習慣を捨て、新しい習慣に書き換えていくことが、
人生をより豊かにしていくのです。
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