21Jul
「絶対に悪いことしないでね」
子どものときから毎日のように言いきかせられた母の言葉が
私を対人恐怖症へと変えました。
◆人前で緊張するのを克服した方法
完璧でないといけない。
絶対に失敗してはいけない。
小さいときから、私は極度に人の目を気にするようになりました。
父も母もえらい仕事をしていたため、世間体を常に気にしていました。
私が離婚したときなど、
「人がいるところには行くな」とくぎをさされたほどです。
「どうやって生きていくんだ・・・」
人前に出るなって、人として生活できないと思いませんか?
まぁ、それくらい過度の精神的負担がかかっていたということです。
人は親からの影響が一番大きいですからね。
おかげで私は、人前に出るとめちゃくちゃ緊張するようになりました。
そのかわり、「常に完璧にしないといけない」とがんばったので、
気づいたら優等生になっていました。
仕事もできる、人間関係も良好、
誰にでも優しく、笑顔でいつも助けてくれる。
まさに完璧人間です。
しかし、私の心は常に気がはりつめた状態でした。
誰一人気づいていませんでしたが。
●手の震えを克服
そんな私も人生では何度も挫折を味わいました。
一番ひどかったのは「自律神経失調症」になったときです。
人前に出ると、手が震えて、物がつかめない状態です。
友達とファミレスに食事に行って、箸がふるえているとバカにされました。
「人に見られている」と思うと、とんでもなく緊張するのです。
当時、私は病院へ行くのも嫌だったので、
自律神経失調症の本を読み、『自己催眠』が有効な手段だとわかりました。
夜寝る前に、自分なりに実践しました。
震えは止まりました。
克服した瞬間です。
●他人は思ったよりも無関心
どうしても緊張はするものです。
でも、今までの経験でわかったことは、
他の人は、自分が思っているほど、自分のことを見てないという事実です。
「好きな人」のことならその人がいないときでも考えるかもしれませんが、
どうでもいい他人のことなど普段はあまり考えないですよね。
考えることと言えば、「自分のこと」ばかりです。
そこでわかったことは、
『他人も考えてることは自分のことばかり』ということです。
だから、人の目を気にするなどバカバカしいことです。
思ったよりも他人は自分に関して無関心です。
自分が見られているなど自意識過剰にすぎません。
●緊張を克服
私が緊張を克服するために行ったことは訓練です。
人前で話すときは、あらかじめ準備をしていどみます。
・話すことを前もって考えておく
・家で、考えたことを話す練習をする
スピーチの練習に近いかもしれません。
どんな速さで、どのようなタイミングで、どんな感情を込めて話すのか。
間の取り方は、顔の表情は。
本気でやるときは、誰かにきいてもらったり、
ビデオに撮って後で確認したりします。
緊張するのは、失敗してまわりからの評価が下がることを恐れるからです。
相手から見て、完璧であればむしろ評価は上がります。
どんな簡単なことでも練習する。
完璧を目指す私は、このようにコミュニケーション技術と話術をみがきました。
学校の先生でしたから、人前で話すというのは当たり前。
だけど、その裏では隠れた努力があるのです。
本当に話が上手な人というのは、研究と練習を積み重ねています。
自分で自分を認めることができれば、自信につながります。
他人よりもよくできる必要はないのです。
自分で認められればそれでいいんです。
努力なくして克服はないと私は思います。
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