7Apr
「うちのバカ息子です」
子どものときから父親が私を
誰かに紹介するときは必ず”バカ”がついていました。
今でもそうです。
だから、バカになったのかもしれません(笑)
なぜ、できないと思ってしまうのか
自分ができないと思ってしまうのは、
何でなんだろうと考えたんですね。
だって、何でもできた方がいいですよね?
そしたら、1つ面白いことがわかったんです。
それは、人は、自分に肩書きを付けているという事実です。
肩書きとは、社長とか、部長とか
そういうのだけではなくて、その人そのもののことです。
ジェームススキナーは、このことを
『アイデンティティ』と表現していました。
例えば、ディズニーランドって素晴らしいですよね。
何が素晴らしいって、そこではたらいている
1人1人が、笑顔にあふれ、
本当に生き生きしているじゃないですか?
それは、ディズニーでは、従業員と言わずに、
キャストと言っているというのが一つの理由ですね。
彼ら1人1人が、ショーに出る俳優であり、
女優なんです。
だから、本当に素晴らしいはたらきをしてくれます。
あなたは、誰かに、何かをしてもらいたいとき、
その人のことを、どのような人だと思い、
どう呼んでいるでしょうか?
呼び方を変えたら
私の教え子に、頭を使うよりも体を動かす方が好きで、
清掃会社に就職した子がいます。
毎日トイレ掃除ばっかりで、
愚痴ばっかり言ってたんですね。
だから、彼に対する呼び方を変えたんですね。
掃除の人じゃなくて、建物管理責任者に
なってもらったんですね。
会社のすべての衛生を任されているのが
あなたですよということです。
仕事内容は同じです。
だけど、綺麗に使わない人を注意するくらい、
仕事に精を出すようになりました。
わかりますよね?
アイデンティティに寄り添う
人の行動は、一瞬で変えることができます。
それは、相手のアイデンティティに
そったコミュニケーションをとったときです。
相手のアイデンティティは何か?
相手の中で確立されている
芯となる部分はいったい何なのか?
それにそったコミュニケーションをとれば、
相手に行動してもらえます。
簡単に言えば、相手がもっとも重視していることは
何かということです。
例えば、サムライが武士道に反することがあれば
切腹したように、アイデンティティとは
その人の命よりも重い場合もあります。
趣味や信仰もそうですよね。
AKB48の誰々のためなら
何百万も使うという人もいますよね。
それだけは誰にも負けないということや
曲げられないことというのは、何かしらあるものです。
その人を突き動かす源となるものです。
そして、アイデンティティで行動が変わるのは、
自分自身もまったく同じです。
自分はダメだと思ったり
言われたりしていれば、
その通りの自分になるでしょう。
あなたは自分にどんなアイデンティティを
確立しているでしょうか?
そして、相手に行動してもらいたいとき、
相手のアイデンティティにそった
コミュニケーションができているでしょうか?
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