18Jul
何かを求めれば求めるほど、
その手は自由になれないことに気づきました。
◆本当の自由とは
きっかけはわかりません。
なぜかはわからないのですが急に「FFX」を思い出しました。
FFXとはファイナルファンタジー10という、プレイステーション2のゲームです。
離婚してプレステも全部おいてきたので今は無縁の生活です。
そもそも家にはテレビすらない・・・。
なぜ思い出した(笑)
FFXはもう10年以上前のゲームです。
感動するゲームベスト3に入る名作です。
久しぶりにYouTubeで動画を見たら泣きました。
曲を聴いただけで涙が出ました。
あまりのせつなさと悲しさに涙が止まらなくなりました。
感動しすぎて、世の中のすべてがどうでもよくなりました。
●自分の存在
FF10の主人公はティーダという前向きで明るい少年なのですが、
物語が進むにつれ、自分が「実際には存在しない存在」だと気づきます。
夢の中の存在だったのです。
ある強大な敵と戦っていて、自分の存在がその敵と深い関係があるため、
もし倒したとしても、自分は消えてしまう運命です。
仲間と一緒に戦って、最後に敵を倒したとき、自分は消えてしまうんですよ。
そして、彼は愛する人と出会います。
その女性は最後の敵を倒すためのキーマンで一緒に戦うのですが、
彼女もまた別の意味で命を犠牲にしなければならない存在でした。
ティーダは彼女の運命を変え、犠牲にならなくても敵を倒す方法をとり、
最後、彼女は生き伸びることができました。
そして、平和が訪れ、愛する人が生き残った世界で、
自分は消えていったのです。
●ふさがった両手
「私は何を求めているのだろうか」
わからなくなりました。
いい生活をしたいと思います。
でも、それにいったいどんな価値があるのでしょうか。
物欲でうまった手は、さらに欲しいものを求め、
両手は抱えきれないほどの「欲望」でうまっています。
自由じゃないんです。
私はすべてを捨てて自由になったつもりでした。
でも、その手はふさがったままでした。
世の中は欲であふれています。
日差しは強すぎて、欲でやかれた両手は真っ黒です。
それでも、私は欲しいものを求め、手を伸ばそうとします。
その汚れた真っ黒な手で。
ふさがった両手では何もつかめないと知っているのに。
私は自由になったつもりでした。
でも、それは「本当の自由」ではなかった。
本当の自由とは欲から解放されることです。
両手に何も持たず、自由に両手が使えることです。
●守るべきもの
自分は消えてしまう。
それでも、自分の運命に立ち向かう。
最後のときの気持ちはどうだったのか。
愛する人を守っても、一緒にいれずに消えていくときの気持ちは。
悔いが残らないわけがない。
それでも、守るべきものを守り、
消えていく中、最後に両手で彼女を抱きしめました。
この世の中はゲームじゃない。
綺麗ごとばかりではすまない。
でも、私は「本当の自由」とは
純粋に抱きしめることができる両手だと思うのです。
『これが逃れようのない現実だと、やっとわかった』
ティーダ(FFX主人公)
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