14Jun
最強のビジネス教材を紹介します。
その名は
『ラブライブ!』
これはヤバイですよ。
話し出したらきりがないんですが、
きりがないというところが、
ビジネスモデルとして最強な理由でしょう。
今回は成功するビジネスモデルについて、
ラブライブから10個のポイントを紹介したいと思います。
ポイント1 『参加型』
見ているだけでなく、
一緒に参加していくモデルです。
まず、サブタイトルに
「みんなで叶える物語」
とあります。
”みんな”というのが誰を指すのかというと、
もちろん、それはμ's(ミューズ)のメンバーであり、
応援してくれる人たちであり、
私であり、あなたであるわけです。
みんなで成長して、
みんなで夢を叶えていく物語なんですね。
つまり、みんなということは、
自分もメンバーの一員であって、
成長して、夢を叶えるという目的が
はっきりしています。
つまり、ラブライブ!にふれた瞬間に、
”すでにその中に取り込まれている”
ということです。
一緒に活動しているということですね。
所属するという欲を満たすと同時に、
気づいたら、一員になってお金を使っているという
いつの間にかに参加している恐ろしいモデルです。
ポイント2 『読者の意見が反映される』
参加型であることから、
見ているだけでなく、
企画に参加できることがポイントです。
例えば、
・総選挙がある
9人のメンバーの順位が投票で決まったり、
・ユニット名やグッズのアイデア
など、様々な企画に意見が反映されたりと、
自分が応援している子ががんばっていると嬉しくなり、
逆に、結果が悪かったらもっと応援しようという
気持ちになります。
ポイント3 『理想が明確』
これがもっとも重要です。
1.『夢』を共有 = 理想に向かっていく
2.夢を叶えたい = 応援する
ですので、
一緒に目指している未来がはっきりとしていて、
そのために応援すればいいという、
自分の役割、立ち位置がわかりやすく設定されています。
ポイント4 『課金ポイントがたくさんある』
コミュニティモデルですので、
夢に向かって進んでいる限り、
ビジネスが成立し続けます。
そして、私たちの役割は、
メンバーの一員として、
彼女たちを応援することです。
具体的には、
「応援=課金」です。
ゲームやグッズなど、
数えきれない課金ポイントがあります。
つまり、最初はゲームやCDなど、
小さな額なので、ハードルが低いです。
そこから雪だるま式に無制限に大きくなっていき、
最終的には、あの子のためとか、
コンプリートのためとか、
気づいたら何万円、何十万、何百万も
使っているということがあります。
課金ポイントがたくさんあるので、
・最初に投資できるものが必ずある
・一度投資すれば、次の投資先が必ずある
ということです。
ポイント5 『キャラクターが魅力的』
一言で言えば、全員かわいい。
メンバー9人、それぞれが個性的、
つまり、「役割」がはっきりしてます。
性格、口調、容姿、声が、
すべて狙って設定されています。
それによって、9人の中の誰が好きなのか、
好きになる子が存在すると同時に、
なぜ好きなのかが話題になり、
2chや口コミで話はつきません。
最初はあの子が好きだっだけど、
気づいたら、この子が大好きになっていたということがあります。
それは、
”細かく知れば知るほど”キャラの魅力にはまって、
そのうち全員が好きになったりもするので、
もう何でも売れる状態に発展します。
ポイント6 『キャラが生きている』
1人1人のキャラクターの背景まで、
細かく設定されています。
それによって、
・背景を知ると、好きになる
ということが起こります。
あの子は性格があんまり好きじゃなかったけど、
その性格も、あんな過去や家庭環境があったからだとわかると、
好きになってしまうのです。
つまり、設定に「明確な理由」があるということです。
嫌われるような設定があったとしても、
その背景には、そうなってしまった理由があり、
理由でカバーすることによって、
マイナスもプラスに変えてしまいます。
背景を知るための小説なども展開していて、
バックエンドであったりもします。
しかも、そちらはアニメと設定が違ったりするので、
見たくないけど、見ずにはいられないのです。
彼女の本当の素顔が知りたいんです。
そのキャラは、読者の中で
生きた1人の人間を作りだします。
あの子はあんなことしないとか、
こんなセリフ言うときはこう言うとか、
”脳内”で再生されるんですね。
もう1人の生きた人格として、
存在しているわけです。
自分の中で生きている。
生きているんです。
『神は細部に宿る』
細かく作り上げられているからこそ、
魂が入り、愛されるのです。
ポイント7 『キャラが成長していく』
物語の中には、困難やライバルなど、敵が現れます。
それに負けないで、がんばっている姿に
手に汗をにぎり、感動するんです。
これはキャラが成長していることを意味します。
最初は弱かったけど、
物語が進むうちに成長していくわけです。
もっと応援したくなるし、
もっともっと好きになるんです。
ラブライブ!のファンは、
『ラブライバー』と呼ばれ、
・芸能人や箱根のラブライバー
も現れるくらい。
メンバーのことを愛してやまないのです。
そして、キャラクターも、
初期の頃と今はぜんぜん違うわけです。
設定も、キャラデザも大きく変わっています。
読者とともに成長したんですね。
ビジネスとしては、とりあえず出す。
それから読者と一緒に作り上げているというスタイルが最強です。
ポイント8 『横展開が多い』
課金対象は、CD・DVD、グッズ、声優、コンサート、
ゲーム、小説、漫画、アニメ、ラジオなど、
数えきれないくらいあります。
これらは、ラブライブ!という1つから
すべて展開されたものです。
例えば曲。
けいおん!もそうですが、
曲は、キャラクターの数だけCDが出せます。
μ'sのメンバーは9人ですから、
1曲を、9人全員で歌うバージョンもあれば、
ソロで、9曲分出すことができます。
さらに、”私たち”の意見を取り入れて、
9人の中から、2人組や3人組みの
ユニットを組んだりもして、
組み合わせは無限にあるわけです。
さらにさらに、声優が
実際にライブを行ったりもして、
二次元から三次元への広がりもあります。
三次元と言えば、
・痛車
もありますね。
歌ってみたや踊ってみたのように、
真似してやってみたり、
・コスプレ
もあります。
・小林幸子さんがにっこにっこにー♪
していたり、もはやとどまるところを知りません。
コミケで限定商品が売られたり、
スマホの壁紙をラブライブ!にしている人も多いです。
アニメから入った人がゲームもやってみたり、
声優から入った人がグッズも買ったりと、
入り口はどこにでもあります。
間口が広く、さらにすぐ隣の手の届く範囲に
魅力的な別の商品が控えているので、
無限にビジネスが展開するということです。
ポイント9 『コラボ商品が多い』
コラボレーションによって、
他社も宣伝や利益につながると、
Win-Winの関係を築いています。
例えば、ローソンとコラボすれば、
・行列ができる
という、社会現象にまで発展しています。
人は”限定”に弱いんです。
限定商品が出たら買っちゃいます。
プレミアがつき、ヤフオクで、
・ライブチケットが40万以上で落札
と高額で取引きされたことは伝説です。
伝説を作り続けているのも、
ラブライブ!の軌跡であり、
それだけ魅力的だということです。
ポイント10 『完成度が高い』
曲がいい!
素晴らしい曲ばかりです。
そして、推しメンは必ずいますし、
その子が関わっているなら、
応援したくなります。
買ってしまいます。
CDやDVDにはブックレットや特典も
付いているので、
あの子が載っていると思ったり、
あの子のことがもっと知りたいと思ったら、
やはり買ってしまいます。
・曲がランキングに入る
Mステのベストテンで、嵐やジャニーズなどと並んで
”ラブライブ!”が入ってるわけです。
ファン歓喜!
もうその勢いはとどまるところを知りません。
そうやってみんなが知って、
ますます発展していくわけです。
これも、1曲1曲の完成度が非常に高いからです。
歌って踊れてかわいい声優さんを起用し、
曲もしっかりと作詞、作曲家さんが作り、
最強のものを作っています。
それが、話の中では、
きちんと作詞、作曲、衣裳の得意な子がいたり、
みんなで協力したり、
どんな曲がいいか、ストーリーがあるんですね。
そのストーリーと曲がマッチして、
クオリティの高いプロモーションビデオは圧巻です。
センターは人気投票で決まっており、
完成度の高いプロモと合わさり、
プロモを見れば、
ラブライブ!の歴史がわかると言ってもいいでしょう。
その裏に、感動ストーリーがあることもあって、
ファンは涙するのです。
まとめ
このように、ラブライブ!のビジネスモデルは、
ちょっと見ただけでも、これだけのメリットがあります。
他にもたくさんのポイントがあります。
メンバーそれぞれが魅力的ですから、
1人で何百万も課金する人も出てくるわけですね。
ここまでを簡単にまとめると、
「みんなで叶える物語」という理想が明確で、
・キャラクタービジネス
・クオリティの高さ
・成長していく感動ストーリー
この3つを土台に、
・アニメやゲーム、音楽など入り口がたくさん
・横展開を幅広く行う
というフロントエンドとバックエンドが
しっかり用意されているところが
最強のビジネスモデルであるゆえんです。
ストーリーの中で、理想に向かって
成長し続ける限り、
ビジネスが成り立つというコミュニティモデルです。
”可能性感じたら”学ぶべきところは
”まねぶ”べきでしょう。
では、次に、この最強ビジネスモデルの
問題点について考えてみたいと思います。
「あぁ気持ちいい」の裏には必ず落とし穴がある
実際、このモデルをどう生かすか。
学ぶべきポイントはたくさんありますし、
実際に同じようなことをやっている企業は
大きな結果を上げています。
しかし、私は、
ビジネスモデルとしては成功ですが、
その分、
”ダメ人間”を量産しているようにも思います。
よく考えてください。
1人で何百万も課金する人が出るくらい、
優秀なビジネスモデルですが、
1人で何百万も課金する人を量産することは、
”本当にその人のためになるのだろうか?”
という疑問があります。
これは、いろいろな側面から考えなければならない問題なので、
一概に、いいとも言えないし、
ダメとも言えません。
だから、ここで考えてほしいんです。
「みんなで叶える物語」
なんですよね?
『みんなで夢を叶えた先に待っている世界』とは、
いったい何なのか?
ということです。
一緒にがんばっている間は楽しいかもしれません。
だけど、その先に待っている世界は、
ビジネスをやっている側が美味しい世界であって、
一生懸命応援していた私たちが、
夢から覚めた後に残されたものって
何なんでしょうか?
私は、このビジネスモデルは
時代に合っているし、
時代に合っているからこそ、
現時点で、最強だと思います。
しかし、そこで目指している理想が、
現実世界での”自己の成長”を含まなければ、
待っているのは、夢が叶った世界ではなく、
夢から覚めた世界だと思うのです。
このビジネスモデルを活用するときは、
夢から覚めることを前提にするのではなく、
しっかりとリアルで夢を叶えることを前提にすることが、
本当の意味で大切だと思うのです。
「みんなで叶える物語」の落とし穴は、
そこにあると私は思います。
光があれば、影がある。
気持ちいいと思えるものがあれば、
その裏に、必ず落とし穴があります。
本当の理想の世界とは、
内に入っていく妄想の世界ではなく、
外に広がる可能性に満ちた
リアルの世界でないといけないと。
個人的には思います。
だけど、リアルに向き合わせることは、
時代や世代に合っていないですね。
ビジネスとして行うとしたら、
下手に現実世界に向き合わせるより、
妄想の抽象世界で生きていた方が楽しいんだから、
やり方は正しいと思います。
正しいという意味は、よい悪いではなくて、
時代に合っているという意味です。
よい悪いかで言えば、
引きこもりのダメ人間を量産するのは、
ダメでしょう。
それだと、人として成長できないから。
成長できなければ、
変化できないから、淘汰されるわけですよね。
そんな人間をたくさん作っていくビジネスが、
儲かる時代だということです。
だけど、それは長くは続かないでしょう。
いつか、間違っていると気づきますから。
間違っていると気づいたら、
次の時代が来るわけです。
具体的には、妄想の世界のダメな部分をそぎ落として、
もっと現実的な世界と向き合うよい面と合わさって、
本当の理想の世界を目指す時代が
次に来るということです。
今はこのビジネスモデルが時代にマッチしてヒットしている。
だったら、その次の時代には何が流行るのか?
それは、今日、前半であげたような
今のビジネスモデルのよいところ。
後半の、ビジネスモデルの悪いところ。
それらを統合して、さらに新しい付加価値がついて、
次の時代にヒットするものが出てきます。
今のラブライブ!
ラブライブ!の前にヒットしたもの
これからのラブライブ!
このあたりを見ていくと、
次世代のビジネスモデルが見えてくると思います。
ただ妄想の世界に生きているだけじゃ、
ダメだということです。
そういう私も、落とし穴にはまっている
ダメ人間なんですけどね(笑)
だから気をつけてほしい!
気をつけてほしいというのは、
光と影は必ずセットにあるんだということ。
あなたが”いい”と思ったものには、
必ず”裏の側面”があります。
必ず。
ビジネスモデルも、
あなたの趣味も、あなたの考えも、
必ず裏があることを忘れないでください。
そして、いつの時代も、
光と影が互いに切磋琢磨し、
そこに新しい付加価値が付け加わって、
新しい”モノ”が生み出されていきます。
あなたは、光もしくは影しか見ていない
ということはありませんか?
光の裏には影があり、
影の裏には光があります。
そこまで注意深く見ていくことが、
”考える”ということであり、
”努力”することだと私は”考えて”います。
どうか、深く考えて、
進化の道筋をたどっていってください。
ラブライブ!から学ぶビジネスモデル論でした。
ハラショー!
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