4Oct
EU離脱交渉への懸念からポンドは強く売られています。
昨日の製造業PMIの結果からもわかるように、
ファンダメンタルズが強い下落傾向にある場合。
つまり「世界規模で話題になっている
国としてネガティブなニュース」がある場合。
売り圧力が非常に強いですので、
いくら良い指標結果が出ても大きな上昇は期待できません。
ポイントをおさらいしておくと…
ファンダメンタルズが強い下落基調の場合
・指標結果がポジティブだった場合、上昇幅が小さめ(レンジ気味になる可能性が高い)
・指標結果がネガティブだった場合、いつもより大きく下落
という傾向があります。
そして最終的に『ファンダメンタルズの方向へと進みやすい』と言えます。
これはトレードを行うときに、5分足や15分足の短期足の流れが、
1時間や4時間、日足の大きな流れに向かいやすいことを
考えるとわかりやすいと思います。
長期足でトレンド転換が起こる場合は、
ファンダメンタルズの影響が大きいですので。
昨日も指標結果がかなりよかったのにも関わらず、
大きく上昇することはありませんでした。
焼け石に水状態です。
そして、ポンドは昨日からさらに一段と下落しています。
したがって、昨日よりもさらに買いは厳しい状況だとわかります。
例えるなら、指標結果がポジティブなとき
・昨日は水深10メートルから泳いで水面に上昇しようとする感じ
・今日は水深20メートルから泳いで水面に上昇しようとする感じ
でしょうか。
結構キツイです。
昨日はよい指標結果に助けられましたが、
今回も同じとは限りません。
こんなときに買いでトレードするのは狂気の沙汰です。
高速道路を逆走するようなものです。
台風並みの強風が吹いている中、素っ裸で
風向きに逆らって進むのはかなりリスクがあります。
ちょっとやそっとの傘じゃ吹き飛ばされます。
したがって、発表前から買いは
「理想の値動き」になる可能性は低いとわかるので、
素直に売りだけ考えるのがよいです。
結果は…
予想49.0に対し、52.3と非常に良い結果でした。
「おっ、これは買った方がよかったんじゃないかと一瞬思いましたが…」
上昇したものの、またもやレンジ状態になりました。
昨日と似ています。
もし買いでトレードをしたとしたら、
最初に強く上昇したときにプラスで決済するか。
それを逃したら、昨日と同じようにレンジの下に損切りを移動して、
レンジブレイクを待つという感じですね。
そうすれば数pipsの利益が得られたか、
損をしても5~10pips程度の損切りで抑えられたと思います。
1pipsの利益だったという報告をいただいているので、
神業的な利益確定ができた人は素晴らしいですが、
残念ながら損切りになる場合もあると思います。
結果、この後ポンドドルは1.2737ドルまで下落し、
約31年ぶりの安値を更新しました。
歴史的にもこの下落に立ち向かうことは厳しいとわかりますね。
ですので、こういったポンドが強く売られている場合は。
買いで勝負せず、売りだけ狙った方がよいと考えます。