19Oct
英国の雇用統計です。
一発でドカンと動くよりは、
ジワジワと動く傾向がある指標です。
相場の流れ
昨日は政府筋の発言でポンドが大きく動きました。
内容は、EUからの離脱には議会の承認が必要というもので、
懸念が後退し、ポンドは大きく上昇しました。
大きな流れとしては下落。
短期的な流れとしては上昇。
どちらもファンダメンタルズ要因を含みます。
とても不安定な相場だと思うので、
トレードを控えてもよいかと思います。
大きく動くいたとしても、一方向に動くというよりは、
上下に振れるような動きが多くなりそうだからです。
たとえるなら、例えば突発的な災害が起こったら。
あっちに逃げろとか、こっちに逃げろとか、混乱します。
ですので、みんなが「前にならえ」をして
軍隊のように規則正しく同じ方向へ向かうということがないように思えます。
したがって、発言一つで上がったり下がったりと不安定ですので、
トレードは見送りでもよいと考えます。
相場は簡単に言えば、方向感がわかりにくいと言えます。
もっと言えば、積極的にトレードしたいと思う人が少ないとも言えます。
元々動きの荒いポンドですから、それにさらに磨きがかかると思いますので、
非常にリスキーだと考えます。
例えば一気に上昇したと思えば、一気に下落という動きをします。
すると約定しても、利益確定する前にロスカットになる確率が高まります。
トレードするなら、本当に早めの利益確定が無難かと思います。
例えば、昨日の消費者物価指数の上昇時の値動きを見ても、
非常に早く反転していますので、利益確定は5~10pips程度で、
自動で利益確定をしたいところです。
また使っている業者によっては狭い利益確定が狙えないこともあると思いますが、
そういうリスクがあるとわかっているのであれば、
トレードすべきではないと思います。
トレードするほど負ける人
例えば、弱小の装備で、極悪卑劣なボスクラスの敵に
戦いを挑んだらどうなるでしょう?
例えば、天気予報が雨なのに、「大丈夫大丈夫」と言って
傘を持たずにでかけたらどうなるでしょう?
同じことが投資でも言えます。
多くの人は、相場が「上昇するか」または「下降するか」に
意識が向いています。
もちろんトレンドを把握することはとても重要です。
でもその前に…
「トレードするのか」それとも「トレードしないのか」
という判断が先にあると思うんですね。
「雨が降るかどうか」の前に「雨が降りそうならでかけない」
という選択があります。
言ってみれば、今のポンドは雨どころか、嵐なわけです。
突発的に台風なみの突風が吹いたり、
地面に大穴があいて、下を見ても底が見えない、
危険な状態だったり。
そんなときに「雨が降るかどうか」と言っている場合じゃないですね。
「何もしないで家で大人しくしてよう」と思うはずです。
ですので、「負けるかも」とちょっとでも不安があるなら。
トレードはやめましょう。
わざわざ負ける試合をする必要はないわけです。
でも、多くの人は、こんな中でトレードして、
「負けた…」とがっかりしたり、
「思っていたように稼げない」と方法を疑ったりするわけです。
「いやいや、嵐の日にでかけたら、
びしょぬれになるし、怪我もするよ…」と思うのですが。
大事なことは…
『いかにリスクがあるときにトレードしないか、
そしていかに安全なときにトレードするか』です。
特に新しい手法を試すときは、
「おかしい。稼げるはずなのに」と
期待を裏切られることがよくあります。
それはトレードしたら稼げると勘違いしているからです。
そうではなく、『勝てる相場でトレードするから
結果が出せる』ということを忘れないようにしたいです。
実際は「トレードしないから稼げる」と
視点を切り替えた方がよいかと思います。
もしくは、勝てる相場が見極められるまで
しっかり練習するなど。
リスクが小さいチャンスでトレードした方が絶対にいいです。
直近のポンドドル相場
上昇中です。
1.2325付近にレジスタンスラインがあるので、
そこでいったん止まる確率が高いです。
買いでトレードした場合は利益確定の目安になります。
売りの場合は直近安値までとれたらいいですね。
発表前の考え
方向感がよくわからないので、
トレードしないというのが1つの考えです。
どちらかというと、今回の指標発表の結果を受けて、
方向感が出るのではないかと考えられます。
ですので正直あまり期待はできないのですが、
買いでも売りでも早めの利益確定ができればよいと考えます。
大きな流れは下落なので、売りにしぼるのが基本。
ただ昨日の発言により、上昇傾向にあるので、
売りもリスクがあるというのが正直なところ。
つまり、買いも売りもリスクがある状態です。
ですので、やはりトレードしないというのがいいと思うのですが、
早めの利益確定を条件としてトレードするとしたら
・結果が良かった場合は上昇するので、もし買いでエントリーするなら
10pips程度の利益確定を目指す。自動で決済できるとよい
・結果が予想と同じか、ほぼ同じだった場合は、上下に振れる動きをするので、
利益が出たらすぐに決済する
・結果が悪かった場合は下落するので10~15pips程度、
直近の安値を目安に利益確定する
という感じです。
特に失業率は上下に振れやすい指標です。
加えてポンドは動きが荒いので、エントリー幅も余裕を持って、
初動でロスカットしないように気をつけたいところです。
過去チャートを見ておくと、動きが把握できると思います。
http://fx.minkabu.jp/indicators/05008/GBPJPY/chart
安全にいくなら失業率は慣れてきてから
トレードしてもOKです。
そもそも難しめの指標ですので。
私は今ではそうでもないですが、
以前は失業率ときいただけで気分が悪くなるくらい、
難しい指標だと感じていました。
結果は…
ほぼ予想と同じでした。
指標結果を確認して注文はすぐにキャンセルしました。
予想と結果がほぼ同じ場合は、約定しても、
すぐに反転することが多いからです。
指標結果が今ひとつで約定する前なら、
すぐにキャンセルした方がよいです。
指標結果としては、失業者数は大きく減っているので、
若干良い結果だと考えられます。