18Sep
サルを捕まえる1番の方法は何だと思いますか?
美味しい食べ物を置いておいて、
罠をしかけるのかなぁ。
檻みたいなのを準備するのかなぁ。
いろいろ思いつくと思います。
私たちは、今、この瞬間も、
”本当に大事なものを失っている”という話をします。
サル取り名人ならこうする
名人は、ちょうどサルの手が入る穴をあけた
鳥の巣箱のようなものを準備します。
そして、その中に、サルの大好きな
「木の実」をたくさん入れておきます。
すると、サルは、大好きなものにつられ、
木の実がほしくて、穴の中に手をつっこみます。
そして、木の実を手でにぎります。
そこに口笛を吹きながら現れたのが
サル取り名人です。
サルはびっくりして逃げようとしますが、
手が抜けないので、逃げることができません。
木の実を放せば、手を抜いて逃げることが
できるんですよ。
でも、サルはそれができないのです。
そして捕まってしまいました。
サルは木の実を手放すことができませんでした。
その代償として、
失ったものはなんでしょうか?
木の実でしょうか。
いえ、違います。
『命』です。
手放すことの恐怖
これはサルの話でしたが、
実は、人間でもまったく同じことが言えます。
私たちは、目の前に見えているものが
どうしても手放せないばっかりに、
いろいろなものを失っていることがあります。
例えば、私は、仕事を優先するあまり、
大切な人を失ったことがあります。
また、得た知識をライバルには知られたくないと
独り占めした結果、せっかくの信用を得るチャンスを
逃したことがあります。
自分をよく見せたいと、
弱みを見せず、常に気をはっていたせいで、
上手く人間関係が作れなかったことがあります。
怖かったんですね。
手放すことが。
仕事を休んだら自分の評価が下がるのではないか。
知識を教えてしまったら、
自分の利益がなくなるのではないか。
弱みを見せたら、バカにされるのではないか。
怖かったんです。
だけど、それはまったく逆でした。
仕事を1日休んだだけで、
評価が下がることもなければ、
知識を教えて自分の利益がなくなることもなかったのです。
むしろ、家族を大切にする心の優しい人であり、
しっかりとした知識を教えてくれる
素晴らしい人だという評価につながるのです。
手放すことで、一気に信頼を得ることが
本当はできたはずなのです。
また、弱みを見せたからといって、
バカにされることもなかったでしょう。
逆に人間らしさがあり、親しみやすく、
”弱さを見せれる強い人”だと尊敬されたと思います。
何が1番大切なのか
私たちは目先の利益にとらわれ、
その先の”本当に得られた大切なもの”を
今、この瞬間も失っているかもしれません。
サルが木の実を手放さずに、
命を失ったように。
木の実に執着したばっかりに、
本当に大切なものを失なってしまったということが
ないように気をつけないといけないと思うのです。
執着は最大の落とし穴です。
だけど、それに気づくことができたら。
本当に大切なものを手に入れることができます。
・あなたにとって何が1番大切なのか?
・それを邪魔しているものは何か?
お金かもしれないし、エゴかもしれないし、
プライドや見栄かもしれません。
それを手放せたとき、自由になった両手で、
本当に大切なものをつかんでください。
そして、抱きしめて、大切に守ってください。
それを人は幸せと言うのだと思います。
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