ステップ1.ファンダメンタルズ
トレンドの土台となるのがファンダメンタルズです。
テクニカル分析だけで見ない人も多いですが。
見るべきポイントを知っておくと
より自信を持ってエントリーできます。
負けにくいトレードの基本になります。
1.ファンダメンタルズとは?
「明確な相場が動く理由」です。
例えばスーパーに買い物に行ったとき。
いつも買っているお肉が半額だったら
迷わず買いますよね。
同じようにドルや円などの通貨が
買われるときも理由があります。
商品は「半額」などのわかりやすい理由があるほど
たくさんの人が買いますよね。
同じようにドルが買われる「わかりやすい理由」があると
みんな一斉に買うわけです。
例えば経済指標結果が良かったり、利上げ期待が高まったり。
「明確な理由」があるほど、買ったり売ったりしやすいので
トレンドが出やすくなります。
売買される理由があることが大事です。
2.1番知っておくとよいこと
ファンダメンタルズで1番頭に入れておくと良いのは…
・「市場参加者が1番関心の高いこと」は何か?
ということです。
『マーケットテーマ』です。
市場で関心の高いテーマは「長期的なトレンド」を作るからです。
例えば利上げ。
利上げ期待が高まれば通貨の価値が上がりますから
買われやすくなります。とてもわかりやすいテーマです。
米国であればFOMC。
他国でも定期的に政策金利発表が行われます。
市場が利上げにもっとも関心を持っていれば。
利上げに関連した消費者物価指数などのインフレ指標や
金融関係者の要人発言で大きく動きやすいです。
相場が「話題」に敏感に反応するからです。
旬のテーマが大事
例えば芸能ニュースと同じです。
誰々が結婚したとか不倫したとか、
悪いことをしてつかまったとか。
テレビや雑誌でそのときそのときでとりあげられる
旬の話題がありますよね。
同じように市場でもそのときそのときで
盛り上がっている話題があります。
例えば選挙があったり政治に問題が起こったりすると。
関連したニュースや要人発言で動きやすいです。
北朝鮮など地政学的リスクが高まれば
ミサイル発射などの報道で相場が大きく動くことがあります。
「話題になっているからこそ、大きく動きやすい」です。
買ったり売ったりする理由が明確だからです。
スーパーの安売りのチラシのように。
今が買いどきなのかどうかを判断する材料が
ファンダメンタルズです。
3.長期的なトレンドの土台
長期的なトレンドは長期的なファンダメンタルズ要因で動きます。
今、1番話題になっているテーマが何なのか。
国ごとに把握しておくとよいです。
マーケットテーマを知ることは
・大まかなトレンドの方向を知る
・相場が大きく動きやすいテーマを知る
ということであり。
買いなのか売りなのかエントリー方向の
目安となるだけでなく。
トレンドが起こる可能性があるのかないのかも
大雑把ですが知ることができます。
例えば金融政策内容と政治について
どのような方針で動いているのか
抱えている問題は何なのかをチェックします。
チェックする方法は後ほどお伝えします。
サイトを見るだけですので簡単です。
大きな芸能ニュースほど日本中をにぎわすように。
大きなファンダメンタルズ要因ほど
市場をにぎわします。
注目されるほど、大きなトレンドを作ります。
みんなイベントが好きなのです。
4.短期的なトレンドの土台
1番関心の高いマーケットテーマの他に
毎日発表される経済指標や要人発言は
短期的なトレンドを作ります。
例えば利上げという大きなテーマがあったとしたら。
雇用統計や消費者物価指数などのインフレ指標、
小売売上高、各種PMI、GDPなど。
さまざまな指標結果で細かく上下しながら
大きなテーマに向けて動いていきます。
例えば文化祭という大きな発表があったら。
当日に向けて発表の練習や模擬店の準備など
細かい仕事をすすめていきますよね。
大きな目的に向かって小さな成功と失敗を
繰り返しながらすすんでいきます。
投資も同じです。
例えば大きな利上げというイベントがあれば。
小さな経済指標発表で一喜一憂しながらすすんでいきます。
経済指標結果が良ければ利上げに一歩近づきますので
通貨価値が高まり通貨は買われ短期的に上昇します。
しかしながらネガティブな指標が発表されたり
悪い出来事が起こったり、落胆する要人発言があると
短期的に下落することもあります。
文化祭でも、一生懸命準備しているのに
予算が足りない、練習が上手くいかないなど
つまずくことがあると思います。
細かい上昇や下落をしながら目標に近づいていきます。
短期的なトレンドを作る「経済指標発表や要人発言」は
決まっているものが多いですので。
チェックするだけで大丈夫です。
そして結果によって「買い材料や売り材料」といった
短期的な判断材料になります。
レンジになりやすいとき
日によっては経済指標発表がないこともあります。
そういった日は材料不足でレンジになりやすいです。
また文化祭が終わってしまうとやりとげた感で
一気に気が抜けることがあります。
投資も同じです。
政策金利発表など、大きなイベントが近づくにつれて
期待感で熱が入り、上昇したり下落したりします。
ところが発表が終わると同時に下落したり、
材料難で動きづらくなったりします。
「噂で買って事実で売れ」と言われるように。
相場は期待で動き、イベントが終わると材料不足で
失速することがあります。
何事も話題になっているときにトレードするのが無難です。
5.経済指標発表で重要なこと
経済指標発表で重要なことは次の5点です
・大きく動きやすい指標とあまり動かない指標がある
・市場予想と結果が乖離したときに大きく動きやすい
・トレンドを作りやすい指標と作りにくい指標がある
・発表時の相場のトレンド方向と一致すると大きく動きやすく
逆向きだと動きが小さくなる傾向がある
・マーケットテーマにそった注目される指標は大きく動きやすい
今回は入門編ですので解説しません。
詳しく知りたい方はマニュアル「ファンダメンタルズ『高勝率3ステップ』」を参考に。
最低限おさえておくポイントのみお伝えします。
大きく動きやすい指標
大きく動く指標は決まっています。
次のとおりです。
・各国の雇用統計(雇用者数、失業率、平均時給など)
・政策金利発表
・消費者物価指数
・小売売上高
・各種PMI
・GDP(長期的なトレンドを作りやすい。速報値は大きく動きやすい)
など。
発表がある時間はトレードを控え。
トレンドが確認できてからトレードするのが良いです。
6.ファンダメンタルズを知る方法
長期的なトレンドの元となる『マーケットテーマ』や
短期的なトレンドの元となる「経済指標発表」、
「買い材料・売り材料」を知る方法は簡単です。
『マーケットテーマ』を知る
投資関連のインターネットサイトで
「何度も単語が出てくる話題」が関心の高いテーマです。
芸能ニュースなら、話題性の高いものほど
毎日同じニュースを繰り返していると思います。
市場も同じです。
話題性の高いものは毎日繰り返されてニュースになります。
具体的にはインターネットサイトや
証券会社の情報提供サービスに詳しく掲載されています。
どこを見ればわかるかは「重要なファンダメンタルズ情報を得る方法」を参考に。
今、相場を動かしている材料に目を通しておくとよいです。
「経済指標発表」を知る
経済指標や要人発言で時間が決まっているものは
あらかじめチェックしておくとよいです。
発表時間はインターネット上で公開されています。
サイトはいろいろありますので
使いやすいサイトを決めておくとよいです。
例えば次のようなものがあります。
ヤフー!ファイナンス
(例)ヤフー!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)
みんなの外為
(例)みんなの外為(http://fx.minkabu.jp/indicators/calendar)
羊飼いのFXブログ
(例)羊飼いのFXブログ(http://kissfx.com/)←要人発言が見やすいです
経済指標で大事なことは次のとおりです。
・経済指標は毎月同じものが繰り返される
・指標によってどの程度動くかはほぼ決まっている
・マーケットテーマにそった指標は注目されるため大きく動きやすい
毎日、何かしら発表がありますので。
大きく動きやすい指標はチェックしておく必要があります。
全部をチェックする必要はありません。
重要度の高いものだけで大丈夫です。
サイトごとで重要度が高いものは印がついていますし
詳しくは「3.おすすめ指標」も参照。
「買い材料・売り材料」を知る
1番話題のテーマ以外にも小さな話題もあります。
芸能ニュースでも小粒のニュースも
たくさんあると思います。
例えばドル円をトレードするときは
・ドル円が買われる材料
・ドル円が売られる材料
にどのようなものがあるかをチェックしておくとよいです。
人々が何に関心を持ち、買いたいと思っているのか
売りたいと思っているのか、判断材料となるものです。
スーパーのチラシのようなものですね。
強い買い材料があれば買われやすいですし、
強い売り材料があれば売られやすいです。
めぼしい材料がなければ材料難でレンジになりやすいです。
具体的に判断材料を知る方法ですが
考える必要はありません。
チェックするだけです。
例えば次のようなサイトがあります。
フィスコ
(例)フィスコ「強弱材料・留意事項」(http://market.fisco.co.jp/update/index.jsp)
羊飼いのFXブログ
(例)羊飼いのFXブログ(http://kissfx.com/)
内容は
・金融政策
・経済指標結果
・株式市場
・商品市場
・要人発言
など。
どのような材料が相場を動かしているのか
チェックするとよいです。
強い材料があるほど短期的なトレンドを作りやすいです。
まとめ
ファンダメンタルズはトレンドの土台です。
相場が動く理由です。
もっとも重要です。
ファンダメンタルズをチェックすることで
上昇しやすいのか下落しやすいのかおおまかにわかります。
次の3つをチェックするとよいです。
・1番関心の高い『マーケットテーマ』は何か?
・重要度の高い「経済指標、要人発言」の発表時間
・通貨の「買い材料・売り材料」は何か?
ポイントは次のとおりです。
・長期的なトレンドはマーケットテーマにそって起こる
・短期的なトレンドは経済指標結果や要人発言で起こる
・指標結果は細かい買い材料、売り材料となり意識される
より詳しく知りたい場合は次のマニュアルを参考にしてください。
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続きは「ステップ2.資金の流れ」をご覧ください