通貨強弱の基本が学べる入門編

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通貨強弱で利益を得る『ドルスキャFX-入門編-』

※このブログは「入門編」です。「ドルスキャFX」に付属の教材です。

パターン2.同じくらい売買

レンジになりやすいのは『通貨の強弱差が小さいとき』です。

前回は薄商いのときは売買が少ないので
レンジになりやすいという話でした。

今回は活溌に取引きされていてもレンジにになりやすいときです。

1.同じくらい売買されているとき

活溌に売買されていてもレンジになることがあります。

レンジとは通貨強弱に差がないときです。

通貨ペアの通貨が同じくらい売買されているときも
レンジになりやすいです。

例えばドル円であれば

・ドルと円が同じくらい売買されているとき

はレンジになりやすいです。

具体的には次のようなときです。

・ドルも円も買われているとき

・ドルも円も売られているとき

ドル円が上昇するときはドルが買われ
円が売られるときです。

ドルが買われ円が売られ
ドルと円の差が大きいほどトレンドが強くなります

逆にドルと円の差が小さいほどレンジになります。

例えばドルも円も買われると。

ドルが買われると上昇ですが
円が買われると下落方向にいきます。

ドルと円に差がないと方向感に乏しくなります
上昇と下落のどちらにいくかわからないからです。

取引き量が少なければほとんど値動きのない膠着相場になり、
ある程度取引きがあれば同じような価格帯をいったりきたりする
レンジ相場
にになりやすいです。

具体例

例えば欧州の金融政策発表がありユーロが強く買われたとき。

ユーロドルユーロ円は強く買われます。

ドルや円は売られます

ドルも円も同じくらい売られると
ドル円はドルと円の強弱差が小さいのでレンジになります。

ドルや円は活溌に売られているのですが。

同じくらい売られるとドル円としてはレンジになりやすいです。

通貨ペアをみてみると

・ユーロドル…上昇トレンド(ユーロが買われドルが売られる)
・ユーロ円…上昇トレンド(ユーロが買われ円が売られる)
・ドル円…レンジ(ドルも円も売られる)

実際はユーロ、ドル、円以外の通貨も関わってきますので
ここまで単純ではないこともありますが。

重要なのはドルや円が取引きされていても
強弱差が小さいときはレンジになるということです。

見わけ方は簡単です。

2.確認方法

5分足のメインチャートで

・クロス円とドルストレートが赤と青でわかれた状態

がドルと円が同じくらい売買されているときです。

赤はドル円が下落する資金の流れ、
青はドル円が上昇する資金の流れを表しています。

チャートは次のようになります。

ドルも円も買われた場合

ドルも円も売られた場合

例えばドルストレートが強含めばドルは売られます。
クロス円も強含めば円は売られます。

ドルが売られるとドル円は下落方向に動きやすいです。
円が売られるとドル円は上昇方向に動きやすいです。

結果、ドルも円も売られると上昇と下落が相殺されてレンジになります。
上にいく力と下にいく力が拮抗した状態です。

インジケーターについては「4.見送りの場合」を参考に。

3.同じくらい売買されるときとは?

ドルと円が同じくらい売買されるのは
例えば次のようなときです。

・ドルや円の売買理由が乏しく
 他の通貨の影響でドルや円が売買される場合

・ドルと円の売買理由が明確な場合で
 両方が買われるか売られる理由があるとき

具体例をあげると

・ドルや円以外の通貨が強く売買されたとき

(例)オーストラリがの指標発表があり豪ドルが強く買われ
   ドルも円も売られた

(例)欧州時間になりユーロ、ポンドが強く売られ
   ドルも円も買われた

・ドルが強く買われる理由、円が強く買われる理由が共存したとき

(例)株式が堅調で円が売られたが
   米10年債利回りは低下しドルも売られた

・トレンドの途中でレンジになったとき

(例)上昇トレンド中に上昇が一段落しレンジになった。
   ドル買いは続いているが円売りが弱まり
   ドルと円が並行になり強弱差が小さくなった

上昇トレンド中のレンジであれば
その後上昇しやすいですが。

他の通貨の影響でレンジになった場合は
上昇するか下落するかわかりません。

例えばユーロが強く売られた場合。

ドルも円も買われますが、相場状況や通貨の相関関係で
ドルが強く買われるときもあれば、円が強く買われるときもあります。

ドルと円の均衡がくずれるとドル円はどちらかに
動くことがありますので注意が必要です。

レンジ相場は上昇と下落が入れ替わりやすいです。

上昇してもすぐに下落することがあり注意が必要です。

ドルと円が同じくらい売買されたときは
通貨強弱を見ればすぐにわかります。

通貨強弱を見て、ドルと円の強弱差が小さいときは
レンジ相場
と考えて慎重にトレード判断をする必要があります。

4.トレード戦略

大事なことは通貨強弱を見てドルと円の強弱差が小さいときは
ドル円のトレードは控えるということです。

強弱差が小さいと方向感がありませんので

・上昇してもすぐに下落したり
・下落していてもすぐに上昇したり

レンジ特有の動きをしやすくなります。

したがって、ドルと円が同じだけ売買されているときは
ドル円以外と通貨ペアのトレードを考えます。

例えば

・ドルも円も買われているときはクロス円の売りやドルストレートの売り
 (ドルストレートでUSDが頭につく通貨ペアは買い)

・ドルも円も売られているときはクロス円の買いやドルストレートの買い
 (ドルストレートでUSDが頭につく通貨ペアは売り)

を検討します。

ドルや円以外の通貨はドルに対しても円に対しても
強いか弱いかどちらかですので。

ドル円よりも他の通貨ペアの方がトレンドが出やすいです。

トレンドになっている通貨ペアは前述の確認方法で見たように
DAI_DSB-Magical-Trend-checker」のトレンド表示でわかりますし、
実際に各通貨ペアのチャートを見れば明らかです。

どの通貨ペアをトレードするのがよいかは
Ku-chart」や「DAI-chart」などを参考に
「ファンダメンタルズ要因」を考慮し強弱差が大きい通貨ペアを選択します。

詳しくは応用編「ドルストレート・クロス円チャンス」をご覧ください。

まとめ

・他通貨が強く買われ(売られ)
 ドルと円が同じくらい売られると(買われると)
 ドル円はレンジになりやすい

・ドルと円が同じくらい売買されると
 クロス円、ドルストレートともに強含んだり弱含んだりする

 (クロス円とドルストレートのトレンド表示が赤と青に綺麗にわかれる)

・ドルも円も買われたり売られたりしているときは
 ドル円以外のクロス円やドルストレートのトレードを考える

まずは通貨強弱を見て、強弱差が小さいときはレンジ相場だと考え
見送るなどトレード判断の1つとして参考にするとよいです。


続きは「レンジがわかるインジケーター」をご覧ください

ドルスキャFX 応用編
ドルスキャFX シナリオ編
ドルスキャFX 基礎編
インジケーター一覧

1.はじめに

2.5つのポイント

3.準備

4.トレード手順

5.テンプレート解説

6.インジケーター解説

7.特典