14Jul
学校の先生をしていると、
毎年生徒が卒業していきます。
担任として、一人ひとりの名前を呼ぶときは結構緊張します。
失敗できませんからね。
なぜなら、生徒にとって、
卒業とは、そのときただ1回のものですから。
ふと、思ったんですね。
私たちは、最後に卒業してから、
卒業を意識しない生活を送っているのではないかと。
転職や転勤などはあるものの、
普段から意識して過ごしているわけではないです。
だけど、学校生活を卒業するというのは、
次の新しい生活への不安、期待がいりまじり、
「もうここに来ることもないのか」という切ない気持ちと同時に、
何かドキドキワクワクしたものが
あったように思います。
「自由だ~」と喜んだ人もいたかもしれませんが。
そして、それらの感情は、
次の新しいステージへと進むための
原動力になっていました。
だとしたら、次の”新しいステージ”を意識する、
つまり、今を卒業することを意識することが
大切なのではないかと思うわけです。
何も意識せずに過ごすのと、
次の新しい生活を意識して過ごすのは、
自分の成長という点からみると
大きな違いが生まれると思いませんか?
メリハリをつけるということです。
卒業する度に成長したら、
すごくかっこいいじゃないですか?
卒業とは、今、持っているものを捨て、
新しい自分になることです。
卒業したら、もうその場所へは行かないです。
たまに懐かしみ、思い返すことがあっても、
基本的に、もう戻ることはないのです。
だから、成長できるんです。
いつまでも、同じところで、
同じものにしがみついていては、
未来は今の延長でしかありません。
成長し、次のステージに進むには、
卒業しないといけないのです。
期間を決め、今、目の前にある1つのことに
フォーカスして、全力で取り組む。
目標を達成し、捨てる。
新しい世界の扉の鍵はいつもかかっていません。
扉は今も開くのを待っています。
だから、ドキドキワクワクするんですよね?
不安と期待、卒業式の緊張感が出るくらい、
意識しないとメリハリはつかないと思います。
しっかりと卒業の意味をかみしめてほしい。
あなたはいつまでに、何を卒業しますか?
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