朝7時半

それが燃えるゴミを出す
時間でした。

その日はすっかり忘れていて
気づいたら8時半でした。

まだ間に合うかもしれない。

小走りでゴミを出しに行くと
ちょうど収集車が
来たところでした。

「すみません。遅れました」

ゴミを片手に私は
収集員の方に声をかけました。

・時間を守らない
・仕事を増やす

そんないい加減な私に

収集員のおじさんは
衝撃の一言をはなったのです。

「ありがとうございます」

私からゴミを受け取りながら
おじさんはありがとうと
言ったのです。

正直、予想していなかった言葉です。

見た目がかわいい女の子が相手なら
ありがとうと言うかもしれません。

でも私はジャージのおっさんです。

逆の立場で考えてみました。

朝早くから匂いのキツイ
生ゴミの中で作業をしていて

ゴミを持ってきたおっさんに
「ありがとうございます」
言えるだろうか?

いや言えない。

せいぜい「あいよ」ぐらいだなと。

もしかしたら逆に
「ちゃんと時間守れよ」
イラッとするかもしれません。

何だかすごく
恥ずかしさを感じました。

私の心は
生ゴミより腐っているかもしれない。

それくらい衝撃を受けたのです。

そして気づいたのです。

私は偏見を持っていたということに。

「ゴミを集める仕事は
嫌々やっているのではないか」
と。

もっとも重要なことは

『何をするかは問題ではなく
どう思っているかが問題』

ということです。

他人よりよくありたい。

まわりからどう見られるかばかり
気にしていた自分が
とても愚かに思えました。

生き様とは心の在り方。

どんなことにも
「ありがとう」と言える。

収集員のおじさんのようになりたいと
私は強く思ったのです。

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