パターン1.売買が少ない
レンジになりやすいのは『通貨の強弱差が小さいとき』です。
今回は取引量が少ないときの
レンジについてお話しします。
取引きが少ないときはレンジになりやすいです。
ドル円を例に考えてみます。
1.1つ目の要因
取引きが少なくなるのはいつでしょうか?
例えばコンビニでお客様が少なくなるのはいつでしょう。
夜中は少なくなりそうです。
日中はたくさんの人が活動していますが夜は寝ています。
夜中の3時とかは人が少なそうです。
投資も同じです。
寝ている時間は人が少なくなるので
取引き量が減ります。
基本的には株式市場がオープンしている時間は
活溌に取引きがされやすいです。
東京、欧州、NYの各市場にあわせて
取引きを行う必要があります。
人が少なければ薄商いでドルも円も買われませんので
レンジになりやすいです。
1つ目の要因は「時間帯」といえます。
2.2つ目の要因
例えばスーパーで人がたくさん来る日はいつでしょう?
新聞に広告が入っている日は
安売りをめあてに人が増えそうです。
「買う理由」があるときです。
投資も同じです。
買う理由や売る理由がなければ
売買しようとは思いません。
トレンドが起きるのも、通貨が買われる理由があるからです。
買ったり売ったりする明確な理由があるときに
人はたくさんトレードをします。
「通貨を売買する理由」があるかどうかが重要です。
2つ目の要因は「ファンダメンタルズ」です。
3.ドルや円の売買が少ないときの確認方法
「時間帯」や「ファンダメンタルズ要因」で薄商いになる場合。
通貨強弱やトレンド表示インジケーターでレンジ判断ができます。
具体的には次のとおりです。
通貨強弱でレンジ判断
薄商いの場合、ドルと円の通貨強弱は
「黄色ラインより内側で小動き」になります。
取引きが少なければ資金は動きません。
トレンドが起きにくい状態です。
トレンドチェッカーでレンジ判断
取引きが少ないとドル円だけでなく
他の通貨ペアもレンジになりやすいです。
「黄色のレンジ通貨ペア」が多くなりますので
すぐにわかります。
4.【解決策】薄商いを避ける
「時間帯」によってレンジになりやすいです。
トレードに適した時間帯は次の4つです。
・オセアニア時間
・東京時間
・欧州時間
・NY時間
特に次の時間がおすすめです。
・東京時間 9時~11時(特に仲値9:55までは上昇しやすい)
・欧州時間 夏時間15:00~19:00、冬時間16:00~20:00
・NY時間 夏時間21:00~24:00、冬時間22:00~25:00
上記以外はレンジになりやすいので注意が必要です。
特に東京時間では前場終了11:30以降は
スイッチを切ったようにレンジになることがあります。
時間帯によって薄商いのときは値動きが小さいです。
小さい値動きの中で大きな利益を得ることは困難です。
小動きのときはなかなか利益が得られません。
トレードするほど負けやすくなりますので時間に要注意です。
重要なことは強い資金の流れがあるときに
トレードを考えることです。
時間帯について詳しくは応用編「取引き時間帯」を参照。
5.【解決策】理由が明確なときにトレードする
「ファンダメンタルズ要因」が弱いときはレンジになりやすいです。
例えば次のようなときです。
・指標発表がなく材料不足のとき
・発表で動いた後、材料が出つくしたとき
・大きなイベントを控え様子見ムードが強いとき
例えば米雇用統計やFOMCなど注目度が高い指標発表前は
様子見ムードが強まりレンジになりやすいです。
イベント前は注意が必要です。
トレードが活溌にされるのは材料が豊富にあるときです。
例えば
・注目されるマーケットテーマがある (例)利上げ期待の高まりなど
・重要度の高い経済指標発表や要人発言がある
・指標結果が市場予想と乖離して良かったり悪かったりした場合
など。
市場は思惑によって動きます。
何らかの期待が高まったときに大きく動きやすいです。
大きく動くときには資金が大きく動きますので。
『強い資金の流れがあるときにトレードを行うこと』
がもっとも重要です。
具体的にトレードに適した相場は「2.勝ちやすい相場」のときです。
『リスクオン、リスクオフ、ドル全面高、ドル全面安』の
4パターンにあてはまっているときにトレードするとよいです。
まとめ
・薄商いのときはレンジになりやすい
・活溌に取引きされている市場時間にトレードを行う
・明確なファンダメンタルズ要因があるときがよい
「売買される理由が明確」で強い資金の流れが
起こっているときにトレードすることがポイントです。
続きは「パターン2.同じくらい売買」をご覧ください