何のために生まれてきたのか?

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悟りセミナー

15.相手の学びの機会をうばってはいけない

前回は、成功とは自分らしく生きること。

失敗とは、他人と比較して生きること
という話をしました。

自分らしくとは、自分の役割に気づき、
進化、成長し、使命をまっとうすることです。

そのときに重要なことは、
私たちの本質である普遍意識を
絶対的に信頼することです。

わかりやすく言い換えれば、
”自分の可能性”を信頼することです。

同じ意味です。

知識は足かせでしかない

成長、進化していくと、
どうしても心の中に見栄や優越感が
出てきます。

他の人間よりも、自分の方が優れている
という気持ちです。

真理に近づくということは、
他の人が知っていないことも
当然多く知るようになってきます。

実質的にはそれらはすべて価値観であり、
幻なのですが。

人間である以上、他人よりも優れていたい、
認められたい、尊敬されたい欲がありますから、
幻にとらわれてしまうことが多々あるわけです。

大切なことなので何度も言いますが、
真理は頭で理解できるものではありません。

したがって真理を追究していく上で、
いろいろなことがわかってきたからといって、
それは悟りでも何でもなく、
ただ幻を積み重ねているにすぎません。

この講座も同じです。
実際は言葉にできないことを言葉にしています。

伝わりにくい部分や信じられない話、
自分の考えと違う部分があっても
当然のことなのです。

完全なものは言葉にできない

次の言葉をしっかりと胸に刻んでおく必要があります。

『真理は、真理自らをもってしか識ることはできない』

真理は完全なものであり、
私たちが言葉にした時点で、
それは完全ではなくなっています。

言葉にした時点で、それは単なる考えの一つ、
価値観でしかないのです。

したがって知識が増えても、
解脱できるわけでもなければ、
魂が進化できるわけでもありません。

普遍意識を自覚できることこそが大切なのであって、
知識はいくら積み重ねても
ただの足かせにしかならないのです。

このことをしっかりと頭に入れておかないと、
他人を見下したり、批判したりすることにつながります。

そうなると、相手も自分も本質的には同じですから、
他人を見下すということは、
自分自身の未熟な心のあらわれであり、
いずれ自分も同じように見下されることになります。

今日は、そういったことにならないよう、
他人とどう関わっていけばよいか話をします。

行いは必ず自分に返ってくる

私たちには本質的に「死」というものが
存在しないと言いました。

「そんなバカな」と思ったかもしれませんが、
あくまで1つの可能性にすぎません。

最初から否定してしまえば、
あるはずの可能性もゼロになりますから、
そういう考えもあるということで。

いろいろな可能性を模索するために、
「人間は死なない」という前提で
話をしていきます。

死なずに存在し続けるというのは、
ある意味、かなりきわどい意味を持ちます。

なぜかというと存在し続けるということは、
やってしまったことは無にできないからです。

一つは『カルマ』

カルマの法則といって、自分が行ったことが、
自分に返ってくるという現象です。

間違ったことをすれば、
「それはよくないよ~」と正す方向に
物事は起きます。

嘘をついて人をだませば、
自分もいつか同じように嘘をつかれて
だまされるということです。

それが自己の進化にとって有益であり、
相手に行ったことが
自分に返ってくることによって、
学びを得ることにつながります。

また自分が行ったことは、
必ずいつか返ってくるわけですが、
それがいつというのはわかりません。

あなたが今悩んでいることも、
もしかしたら過去世で何かを
してしまったことが原因かもしれません。

また過去を思い返すと、
「あんなにひどいことをしてしまった…」
ということがあるかもしれません。

残念ながらやってしまったことを
今からなかったことにすることはできません。

私たちには時間という概念がありますが、
高次元においては時間という概念は
ありません。

過去も未来も関係ないわけです。

私たちにとっては過ぎ去ってしまった過去
かもしれませんが、高次元では
そんなことはないのです。

したがってもう終わってしまったから
関係ないということは一切ありません。

カルマと魂の進化

カルマの法則は宇宙をつかさどる法則の
一つです。

私たちには目には見えませんが、
高次元の意識媒体が存在します。

私たちが行った表現はエネルギーとして保存され、
それと同じ表現を他から受けることによって
カルマは解消されます。

カルマが生じることによって、
私たちは普遍意識からのズレを
修正していくことができるのです。

あるべき成長することで
不調和な表現が減少し
人類全体の進化につながります。

また魂が大きく進化する過程では、
不必要なカルマを一度に解消する場合もあります。

その過程では様々な不調和な表現が起こりますが、
これは魂の進化に必要な過程です。

カルマが解消されれば、普遍意識の力により、
大きく飛躍することができるでしょう。

スピリチュアルかオカルトっぽいと
思うのであれば、次のように考えるといいです。

人に悪いことをすれば自分もだまされるし、
人にいいことをすれば、お礼をもらえるという
簡単な理解でよいと思います。

私たちが一度行った行為は、
決してなかったことにすることはできません。

もし過去に後悔している経験があるなら、
これからは心を入れ換えて、
善行をつくすしかありません。

今後、明るい未来を導きたいのであれば
二度と同じ過ちをおかさないように
注意する必要があるのです。

他者との関わりに気をつける

どんなささいなことでもカルマは生じます。

したがってちょっとした決断でも、
慎重に行う必要があります。

特に自分以外の人が関わるのであれば
1つ1つの行動にも気を配ることが大切です。

なぜなら人間はみな真理に至る
進化の過程にいるからです。

進化を邪魔することは
一番やってはいけないことです。

そういうわけで、人と関わるときには、
本当によく考えなければなりません。

安易に自分が悟ったように人に教えたり、
相手が間違っていると指摘したり、
困っているからと気軽に助けたりしては
いけないこともあるということです。

相手は”何らかの学びの過程”にいるから
悩んでいる状態にいるわけで、
軽い気持ちで関わってしまうと
その学びを邪魔してしまうことにもなるのです。

例えば仕事で自分の後輩が困っていたとします。

話をきくと、パソコンの使い方がわからないので、
なかなか仕事が進まないとのこと。

それをきいて、かわいそうだと思い、
仕事を手伝ったとしましょう。

あなたが手伝ったおかげで、
仕事は無事終わりました。

後輩もすごく感謝しています。

いいことをしたと思うかもしれません。

しかし、しばらくして、またその後輩が
困っています。

話をきくと、やはりパソコンの使い方が
わからないとのこと。

しかも前回の仕事ができたので、
より難しい仕事を任されたようです。

さてあなたが後輩を助けたことは、
本当に後輩のためになったのでしょうか?

相手の背景を理解することが大事

これはあくまでたとえ話ですが、
他人と関わる以上、常にこういったことが
あるということです。

私たちはよかれと思ってやったことが、
結果的に相手の学びの機会を
うばっていることがよくあります。

今回の場合も、ただ手伝うだけでなく、
パソコンの使い方を教えるなど、
相手が成長できるように関わったら
よかったかもしれません。

もっとも重要なことは、
その人がどうすべきかを
指し示すことができるのは、
普遍意識のみということです。

私たちにはアドバイスする権利も、
気軽に助ける権利も、
もちろん批判する権利もありません。

それができるのは普遍意識のみです。

どうしても関わる必要があるのであれば、
相手の普遍意識を絶対的に信頼して
関わることが大切です。

相手の可能性を信じ
もっとも相手が成長できるには
どう関わればよいかを考えることです。

相手が自分自身で気づき、
成長できるように関わることです。

答えは普遍意識のみが知っています。

「答えは常に自分の中にある」という意味は
本質的な答えは常に普遍意識にあります。

そして、関わるときに大切なことは、
”相手の背景”を理解することです。

 ・どうしてそういう状況になっているのか。

 ・その人が何を学ぼうとしているのか。

 ・自分が関わることによって、
  その人にどのような影響を与えるのか。

背景をしっかりと理解し、
自分が関わることによって、
どんな結果をもたらすのかまで考えた上で
接する必要があります。

注意してほしいのは、
困っている人を目の前にして見て見ぬふりをしてよいと
言っているわけではないということです。

例えば、目の前で怪我をして困っているなど、
明らかにすぐに助けが必要な場合もあるでしょう。

あなたがしたことは、必ずあなたに返ってきます。

冷静に深く物事を考えた上で、
柔軟に対応してください。

学びの中にいる

人と関わる上で押さえておくべきポイントは、
私たちは常に学びの過程にいるということです。

人間は誰しも学びの途中です。

あなたも私も。

だとしたら勝手に学びの機会を
うばってはならないのです。

今一度、助けるという意味を考えてみてください。

個々の利益ではなく、全体の利益につながる
行動を心がける必要があります。

決して自分の利益ではなく、
心から相手の成長を思って、
愛を持って接するようにしてください。

次回は、教育とは何かお話しします。

人に商品やサービスを提供する上でも、
大切な視点です。

あなたが仕事をする上でこの考えを持っていると
お客様や同僚、上司から「あなたは本当に
よく深いところまで考えていて
素晴らしい人だ」と言われるようになります。

あなたの素晴らしい魅力が伝わる
深い話をしていきます。

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