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悟りセミナー

4.マトリックスと世界の真実

前回の話を復習すると、
人は自分が見ているものだけを
真実と思い込んでしまうので、
自分の可能性を自分で制限してしまっている
という話でした。

私たちは目の前に見えている世界を
真実だと思い込んでいます。

でも実際は、私たちが見ている世界は、
あくまで私たちの五官で見ている世界なわけです。

例えば他の動物たちは
まったく違った世界を見ています。

コウモリは超音波で世界を認識し、
カエルはカラーではなく
白黒で世界を見ていると言われています。

真実を見ているものは誰もいないのです。

それぞれがそれぞれの感じ方で世界を見て
それぞれの捉え方をしているにすぎません。

それにも関わらず、あまりにも
目の前にある世界がリアルなので、
それが真実だと思い込んでいるのです。

今日は、この目の前にある世界は
いったい何なのか。

本当のことをお話しします。

マトリックスから学ぶ世界の真実

マトリックスという映画を見たことはありますか?

当たり前だと思っていた現実が、
実際は現実ではなく「仮想世界」だったという話です。

私も、映画を見たときは、
「今いる現実が仮想世界だったら大変だなぁ。
そんなわけないけどね。ははは」
と笑っていました。

ところがあの映画は真実をあらわしていて、
実際、私たちの目の前にある現実は
「仮想世界」だったんです。

何を言っているんだと思うかもしれませんが、
これから詳しくお話ししていきます。

最初は信じられないかもしれませんが、
世の中には信じられないものが実際に
いくつも存在しています。

超常現象とか、超能力とかありますよね。

幽霊だっていれば、スプーンを曲げちゃう人や、
未来を予知する人、UFOも宇宙人も
いるかもしれないですよね。

科学的に証明されていることなんて、
ほんの一握りです。

世界はまだよくわかっていないことだらけで、
私たちが世界と思っているものも、
真実の、ほんの一部分にすぎないのです。

世界の不思議を
もう少し現実的に話をしていきます。

目の前の世界は真実なのか

あなたが生活の中で、
あなたの目で見ている世界は
真実でしょうか?

毎日目にしている世界は本物でしょうか?

ここに一つポイントがあります。

私たちが目の前に見ている現実というのは、
ものすごく限られた範囲のものなのです。

人間の視覚は、「限られた波長の光」しか認識できません。

例えば、夏に日焼けの原因となる紫外線、
レントゲン写真で使われるエックス線や
放射線と呼ばれるガンマ線。

携帯電話の電波も
物理学的には光と同じ波です。

どれも人間の目には見えないですよね。

実際にはそこに存在しているのにも関わらず、
人の目では認識することはできないのです。

つまり、人間が見ることができる世界というのは、
実在しているものの中の
ごくごく一部分だけということになります。

これは「音」についても同じです。

犬笛なんかは人の耳には聞こえませんよね。

蚊のブーンというような高い周波数の音も、
歳をとるにつれてきこえにくくなると言われています。

ある周波数の音がきこえるかどうかで、
年齢がわかったりもします。

このように、私たちが普段世界と認識しているものは、
実体そのものではないということです。

五官を通して、ほんの一部分を
私たちがわかる形に変換して認識しているにすぎません。

体の神経が反応して引き起こされた現象を、
あたかも本物の世界のように思っているわけです。

私とあなたでも見ているものは微妙に違いますし、
あなたと外国人だったらもっと違います。

同じ人間でも、人種や住んでいる場所によって
見え方は違っているのです。

例えば、青い目をした外国人の方であれば、
日本人よりも光を強く感じます。

朝日をよりまぶしく感じているかもしれないのです。

また昼間と夜では同じものを見ていても、
見え方が違いますよね。

光の感じ方が違えば、見える世界が違うというのは
何となく想像できると思います。

つまり、あなたの目の前にある世界は、
あたかもそこにあるように思えるのですが、
実際は、あなたがそう思っているだけで、
真実の姿ではないわけです。

あなたが、あなたの目で見ている限り、
それは真実ではありません。

本当の本当の真実の姿は、
絶対に知ることはできないし、
誰にもわからないわけです。

心のフィルター補正

さらに世界の認識は、人間の「記憶」という
「心のフィルター」を通して行われるので、
もっと実体はゆがんで伝わっています。

同じ映画を見ても、面白いという人もいれば、
つまらないという人もいます。

中には感動する人もいれば、
逆に怒ってしまう人もいるかもしれません。

このように、私たちは過去の経験や体験を元に、
目の前の世界を認識しています。

「お母さん」を認識したとき、
ある人は困ったときはいつも助けてくれた
やさしいお母さんを思い浮かべるかもしれませんし、
別の誰かは、ガミガミと口うるさい鬼ばばあを
思い浮かべるかもしれません。

私たちが認識しているものというのは、
五官で感じたものをそのまま認識するのではなく、
一度、脳で変換されたものを認識しているということです。

タイタニックのテーマ曲をきいただけで
涙が出てきたり、感動がよみがえったりするのは、
音を耳できいただけでなく
それを心を通してきいたからです。

音楽は単なる音階を並べたもので、
空気の振動にすぎません。

それでも感動するのは、私たちが心の中で
自分だけの世界を作りだしているからに他なりません。

人間はこの世界を、実体そのものではなく、
五官で感じられるだけのごく一部分しか見ていません。

さらにその一部分さえも、
過去の記憶に照らし合わせ、心のフィルターを通した形で、
認識しているということです。

つまり、私たちが見ている世界は真実ではないのです。

五官でとらえられる範囲ということは、
真実の世界に、針でプスッと穴をあけ、
ごくごくわずかな範囲を覗いているにすぎません。

しかも、心のフィルター補正がかかりますから、
見ている世界は、度が入ったサングラスで見ている
ようなもので、真実とはまったく異なります。

私たちが見ている世界は、真実ではありません。

私たちが「心の中で作りだした幻」にすぎないのです。

世界が幻だと気づくことが重要

このように私たちが見ている世界というのは、
私たちが心の中で作りだした仮想世界にすぎません。

宗教では「この世は幻である」と言われるのですが、
その意味はここにあります。

そして幻であるからよいとか悪いとか
意味があるとかないとかそういうことではありません。

ただ実際問題として、私たちの日常において、
この世界が幻だと気づいていないばっかりに、
数々の問題が起こっているのです。

マトリックスの仮想世界の中で、
仕事を邪魔されて腹を立てていても、
真実の世界とはまったく異なりますよね。

それは夢の中で起きている話のようなものです。

この世界は幻なわけですから。

危険なのは、いつまでも幻だと気づかずに、
同じ過ちをおかし続けることです。

大事なことは、この世界が幻だと気づくことです。

ちなみに夢の中の世界の方が、
実は真実の世界に近かったりします。

私は、よく夢の中でこれは夢だと気づき、
好きなところに行ったり
好きなことをしたりします。

そんな自由なことができるのは、
それが夢の中だと気づいたからです。

勘の鋭い人ならわかると思います。

この世界が幻だと気づけば、
自分で変えられるのです。

スプーンだって曲げられるし、
未来だって見れるのです。

あなたにとって今話していることは、
とても信じられる話じゃないし、
バカげていると思うかもしれません。

それでも構いません。

あと何十年もすれば、
私が話していることが常識になります。

それはみんながこの事実に気づき始めるからです。

ちょうどこれからの時代が、
そういう時代なのです。

人類が進化し、常識が変わる

本当は私が話していることは、
何百年も前から賢人たちはわかっていた
ことなのです。

それにも関わらず、幻の世界に生き続けるのは、
私利私欲などに執着することによって、
この世界が幻であると気づけずにいるからです。

気づけずにいるから、欲に溺れてしまう
ということでもあります。

でも、これからの時代は、
そういったことに気づいていく時代なのです。

つまり、人類は、もう一段階上のレベルに
進化しようとしているんです。

ステージを上げようとしているんですね。

多くの人が、ステージを上げることを、
お金がたくさん稼げるようになったり、
裕福な暮らしをすることだと勘違いしています。

本当の意味でステージが上がるとは、
現実世界が幻だと気づき、
自分自身が本当は何なのかを知り、
自分の使命を果たすことです。

解脱といいます。

これから映画や小説など、どんなものが
流行ってくるか、注意深く見てみてください。

マトリックスのように、この世界が幻だった
というようなものや、人間の真実の姿を
題材にしたものが徐々に増えていきます。

エヴァンゲリオンだってそうだし、
ガンツだってそうです。

そういう時代にきているのです。

もちろん、こんな突拍子もない話を
信じてくれとは言いません。

今話していることも一つの考え方に
すぎないわけですから、価値観の一つとして
ストックしておけばよいと思います。

中毒におぼれる人々

ただ1つ、注意して意識してほしいのは、
目の前に起こっていることを真実だと思い込んでいたら、
それが真実ではなかった場合、
いつまで経っても真実はわからないということに
なりかねないということです。

道に迷うということです。

まわりが幻だと気づかずに進んでいれば、
道に迷って当然ですよね。

そうなると普段の生活に支障が出ます。

日常レベルの話をすれば、
つまらないことで腹を立てたり、
上手くいかないと悩んだりすることがそれにあたります。

そしてストレスを発散するために、
お酒やタバコ、テレビやインターネットなど、
低いレベルで欲を満たそうとします。

すると、本当はそれよりも高いレベルで
自分が目指すべきものがあるのに、
短期的な快楽を満たすことで
低いレベルで満足してしまうんですね。

これを中毒といいます。

本来なら、自分の才能を磨き、
心からやりたいこと、やるべきことを目指し、
目標を達成していくことが
本当の満足につながります。

だけど、97%の人は
正しい目標を持てていないため、
とりあえずストレスを解消するような
短期的な俗物に手を出してしまうんですね。

人間の脳は、原始人のときからあまり
進化していませんから、
どうしても目の前の欲におぼれてしまうんです。

これらは幻にとらわれている証拠です。

現実を正しく認識していないため、
まわりで起こった出来事に
”よくない意味付け”をして、
感情が翻弄されているんですね。

真実ではないものを見て、
わざわざ心を反応させ、意味のない感情を作り、
腹を立てているわけです。

世界を正しく認識していないと
あらゆる弊害が起こってきます。

私はいろいろな考え方が、
ただの「価値観」でしかないとよく言います。

おそらく、それをきいたあなたは、
いろんな考え方があるのだから、
一つの考え方にこだわらず、
多くの考え方を学ぶことが大事だと受け取っているでしょう。

確かにそういう側面もあります。

しかし、それは真実ではありません。

私が本当に言いたい意味は、
価値観は幻だと言っているのです。

どれだけ多くの価値観を学んだところで、
それはしょせん真実ではなく、幻なのです。

自分の心が作りだしたものはすべて幻です。

それに踊らされているのが人間という生き物なのです。

だからこそ、私たちは、
目の前に見えている世界が何なのか?

そして、真実の世界とは何なのかを
正しく見ていく必要があるのです。

正しく見ることができるようになったとき、
あなたの才能が120%発揮されて
望むものは何でも手に入り、
何をやっても上手くいき、まわりから愛され、
心から幸せを感じる毎日を送れるんですね。

次回は、私たちが見えていない世界について
お話しします。

どんどん真実に近づいていきます。

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