２８．ヒルズ族と解脱
前回は思考を現実化する方法について
お話ししました。
最短で欲しいものを手に入れるためには、
自我意識の欲求ではなく、
普遍意識の成長と貢献を
考えることが大事でした。
そのためには目の前に示された課題に
目を向けることがもっとも重要でしたね。
ただ人間は、どうしても短期的な欲求に振りまわされ
目の前の課題よりも、目の前の欲に
目がいきがちです。
例えばビジネスで成功するというと、
高級車を乗りまわし、
高級マンションに住むというのが
一つのステータスになっています。
あなたはそういった生活を
うらやましいと思いますか？
願望という幻にとらわれている
この世界は心のフィルターを通して見ている
ただの幻でしたね。
前回お話ししたように、願望というのも
幻の世界で幻を追い求めることに
つながります。
どうしても私たちは
願望にとらわれがちです。
それは今、自分には何かが足りないという
不満足感からくるものです。
本当は私たちの本質は完全ですから、
それを信じて、使命をまっとうしていけば
欲しいものは何でも手に入れられるというのに。
そのことがわかっていないので、
どうしても目の前の欲に目がくらむのです。
この世界が幻なのにも関わらず、
お金持ちになりたいと欲にひきよせられるのです。
この物質世界において役割を終えれば、
何一つ持っていくことはできませんし、
すべては幻だったと気づくのにも関わらず。
ここまで熱心に読んでこられたあなたなら
もうどうすればいいか
答えはわかっていると思います。
今日は世の中の成功者について
どんな役割をになっているのか
お話ししたいと思います。
この話をきくことで、世の中の欲にまどわされず、
あなたらしく、誰からも愛され
最高に輝く人生を送ることができます。
修行と解脱
世の中には成功者と呼ばれる人たちがいます。
どうしても人間には欲があるので、
明日にでも同じような裕福な暮らしがしたいと
思ってしまうのですが、それは無理です。
人間には自由意志があるので、
同じような生活ができないことはないでしょうが、
それを求めることは、幻を追い求めることですから、
十中八九、上手くいくことはないでしょう。
修行を行う人たちは
質素な生活をすることがあります。
なぜかわかりますか？
質素な生活をすると
何があるのでしょうか。
普遍意識を自覚し、解脱の道へ
進むことができるのでしょうか。
答えはNOです。
質素な生活をしたからといって、
解脱できるわけではありません。
ではなぜそのような修行を行うのかというと、
幻にとらわれないようにするためです。
お金や物に執着することは、
ありもしない幻を追い求めることになります。
我々の本質は普遍意識であり、
この物質世界で目の前に見えているものは
ただの幻です。
それにも関わらず、欲におぼれれば、
それがよくないことだと気づかせるために、
より過酷な出来事が目の前に起こってくるでしょう。
そうならないように修行僧は
質素な生活を行うのです。
質素という幻にとらわれることもある
ここまで話をきくと、
じゃあ自分も質素な暮らしをすれば
いいのかなぁと思うかもしれません。
しかし、ここが重要なのですが、
質素な生活をしたからといって
普遍意識が自覚できるかと言えば
そうではありません。
もっとも重要なのは、
幻にとらわれないということです。
すごく大事なことなので
もう一度言います。
もっとも重要なのは
”幻にとらわれない”
ということです。
「幻にとらわれないために
絶対質素じゃないといけない」と思い込めば、
今度は逆に質素な生活自体に
とらわれてしまうことになります。
質素な生活に執着することもまた、
幻にとらわれていることなのです。
質素な生活は何のためだったでしょうか？
本来の動機を忘れてしまっては
何の意味もありません。
大切なのはあくまで
「幻にとらわれないこと」なのです。
使命と願望の違い
では裕福な暮らしをしている人が間違いかというと、
そういうわけではありません。
その人たちは、そういう「役割」をになっているので、
そうなっているというだけです。
もちろん場合によってはその人に学ばせるために、
一度裕福な暮らしを経験させ、
その後、過酷な経験をさせる場合もあるでしょう。
また裕福になることによって、
そういった恵まれた状態であるからこそ、
世の中に貢献できるということもあります。
例えば会社の社長になれば、
それだけ世の中の人の役に立つものを作り、
提供し、それが多くの人の学びにつながることもあります。
何事も動機が重要です。
悪いことばかりをしてお金を儲けたとしても、
自分がやった悪いことは必ず自分に返ってきます。
成長のために学ばせるためです。
世の中に貢献しようと、強い志を持って挑めば、
結果としてたくさんのお金を手に入れることも
できるでしょう。
おそらくそのときは、お金に執着するのではなく、
より多くの人の役に立てるようにという、
しっかりとした「信念」を持っていると思います。
それがその人の使命であり、
人生の目的であるかもしれません。
お金や欲望を丸出しでお金持ちになったとしても、
お金や物といったものに執着していれば、
必ず挫折を経験することになるのは言うまでもありません。
何事も動機が大切なのです。
成長に必要なものは引き寄せられる
他人を見てうらやましく思うこと自体、
自分と他人を別のものとして
「分離感」をもって幻を見ているということです。
他人と比較することは、
正しく物事をとらえていないということです。
相手の成長は自分の成長ですから、
全体の進化のために行動するという
真理の視点を持つことが重要です。
また私たちが成長し世の中に貢献するためには、
お金や物が必要なときもあるでしょう。
あなたが役割に気づき、
そのことに一生懸命に生きれば、
必要なものは必ず現象化され、
あなたの元にやってきます。
何事も動機が大切なのです。
欲しいものを最短で手に入れる方法
私たちの本質は、完全で完璧で
何一つかけたところのない普遍意識です。
それにもかかわらず
自分には”何かが足りない”と思うことは
道に迷う原因となります。
私たちはすでに完璧であり、
足りないものなど何ありません。
その真理をしっかりと
心にとめておく必要があります。
成長と貢献を目指していきましょう。
まずは目の前の課題に向き合い、
その課題が自分に何を学ばせようとしているかを
考えることが大切です。
その過程で必ずあなたの眠った才能が
掘り起こされ、目を覚まし、
あなた自身の役割に気づき、
あなたの欲しいものを引き寄せ、
最高の人生を送ることができるのです。
そして人生の目的に気づけたなら、
これまで夢見てきたものが
ただの願望であったことに気づくでしょう。
フェラーリや六本木ヒルズを夢見ていたけど、
いったいなんでそんなものに興味を持っていたのか
本当の自分を見失っていたと気づくのです。
もちろんフェラーリがダメだと
言っているわけではありません。
人それぞれで必要なものも
生きる道も違うのですから。
あなたに本当に必要なものを
しっかりと引き寄せてください。
それでは、あなたの欲しいものを
最短で手に入れるために
具体的に何をすればよいのか？
次回はいよいよ目の前の課題の見つけ方と、
取り組み方について
実践的な内容をお話ししていきます。
あなたの人生を好転させ、
理想を手にする日も近いです。
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