トレンドが起きるしかない状態を知る『資金の流れ』で勝つFX

menu

通貨強弱で勝つ投資『ドルスキャFX』

【応用】リスクオン・利上げ・通貨ペア傾向

よりリターンの大きな投資に向かうリスクオンと
より安全な資産に向かうリスクオフ。

世界経済がどちらに向かっているかで
通貨の値動きに傾向があります。

あくまで傾向ですが、
知っておくとトレードに生かすことができます。

1.リスクオン

円を売って、米ドルを買い、
さらに米ドルを売って、株や高金利通貨など
リストをとってより大きなリターンを得ようとする流れです。

世界経済が活発化するので、原油の消費量が多くなり、
安全な資産の金などの貴金属が売られる傾向があります。

資産の傾向

・円↓(下落)
・ドル円↑(上昇)…USD↓JPY↓↓

・米10年債利回り↑(上昇)
  …債権が売られ、より利回りの大きな資産購入へ

・株価↑(上昇)…株高でドル高円安

・米原油在庫↓(減少)…消費量増加
・原油価格↑(上昇)…産油国であるCADなどが上昇

・リスク回避通貨↓(下落)…JPY↓、CHF↓
             (CHFは何もなければEURと同じ動き)
・貴金属↓(下落)…GOLD↓

・資源国通貨↑(上昇)…AUD↑(NZD↑…AUDに追随)、CAD↑
・高金利通貨↑(上昇)…AUD↑、NZD↑
・新興国通貨↑(上昇)…ブラジル、ロシア、インド、中国、南ア、メキシコ、トルコなど

※参考【新興国通貨】
 南アフリカランド(ZAR)、トルコリラ(TRY)、
 メキシコペソ(MXN)など

※参考【高金利通貨】
 ブラジルレアル(BRL)
 トルコリラ(TRY)
 南アフリカランド(ZAR)
 ニュージーランドドル(NZD)
 オーストラリアドル(AUD)など

2.リスクオフ(リスク回避)

株や高金利通貨が売られ、米ドルが買い戻され、
さらに米ドルを売って、日本円を買う流れです。

より安全な資産である債権や金などが
買われる傾向があります。

資産の傾向

・日本円↑(上昇)
・ドル円↓(下落)…USD↓、JPY↑↑

・米10年債利回り↓(下落)

・株価↓(下落)…円高ドル安へ

・米原油在庫↑(増加)…需要減少や供給過多。経済活動の低下
・原油価格↓(下落)…産油国であるCADなどが下落

・貴金属↑(上昇)…GOLD↑(より安全な資産に投資)
・リスク回避通貨↑(上昇)…JPY↑、CHF↑

・資源国通貨↓(下落)…AUD↓、(NZD↓…AUDに追随)、CAD↓
・高金利通貨↓(下落)…AUD↓、NZD↓
・新興国通貨↓(下落)

3.利上げ

物価水準の引き締めのために行われる。

・通貨価格↑(上昇)
・株価↓(下落)

経済指標発表でポジティブな結果が出て
利上げ観測が高まったときや利下げ観測が後退したとき、
要人発言でタカ派的な発言が出たときも
通貨は上昇する。

※米利上げになると
 新興国通貨価格↓…新興国からの資金流出を加速させる可能性
 ドル建て原油価格↓…ドル高によりドル建て資産の割高感から売られる

※注意点
 実際は利上げ前、利上げ直後、利上げ後と
 時間経過によって起こってくることが異なるので、
 あくまで傾向であることを頭に入れておくとよい。

4.利下げ(金融緩和、量的緩和など)

物価水準を上げるために行われる。

・通貨価格↓(下落)
・株価↑(上昇)

経済指標発表でネガティブな結果が出て、
利下げ観測が高まったとき
要人発言でハト派的な発言で
利上げが遠のくときも通貨は売られる。

※参考「テーパリング」
 量的緩和(QE)の縮小が明言されると
 利下げ観測が後退し、通貨が買われ、
 通貨価格が上昇する

5.相関関係にある通貨

・豪ドルとニュージーランドドル
資源国であるオーストラリアに対し、
ニュージーランドは酪農中心。

隣国であるためNZドルは
豪ドルの影響を大きく受ける。

オーストラリアの経済が良くなれば
NZドルの価格も上昇し、
豪ドルが売られば、NZドルも売られる傾向がある。

・中国とオーストラリア
オーストラリアの輸入輸出1位が中国。

中国の経済が良くなれば豪ドルの価格が上がり、
中国に悪いニュースがあると豪ドルは売られる傾向がある。

・ユーロとスイスフラン
ユーロとスイスフランは似たような動きをする。
スイスフランはリスク回避通貨として
日本円と同じようにとらえられることがある。

6.戦略

通貨の値動きの傾向から
次のようにトレードするとよい。

・リスクオン…ドル円を買う、クロス円を買う
       資源国通貨や新興国通貨など、
       経済的に期待感の強い国の通貨を買う

・リスクオフ…ドル円を売る、クロス円を売る

・利上げ…その国の通貨を買う
・利下げ…その国の通貨を売る

7.具体的トレードステップ

1.ファンダメンタルズを土台に、
  トレンドの根拠を明らかにする

2.チャートを見てテクニカル分析を行い、
  実際の値動きが根拠にそっていることを確認する

3.より有利な価格で押し目買いや戻り売りを行う

4.資金の流れが一服して、トレンドが終了した時点で決済

あくまで傾向なので、トレンドが起こった理由があっても、
チャート上で上昇や下降が確認されてからエントリーすることが大事。

まとめ

・リスクオンやリスクオフなど、資金の流れを確認することで
 トレンドの根拠が明らかになり、勝率の高いトレードができる

・米ドルと米10年債利回り、原油、貴金属などの
 関係を知っておくことで、
 米ドル中心のトレードに生かすことができる

・経済指標発表でポジティブな結果が出て
 利上げ観測が高まると通貨は買われ、
 逆にネガティブな結果が出ると通貨は売られる

各通貨とトレンドの土台となる材料を知っておくことで、
通貨が買われたり売られたりしたときの
根拠が明確になります。

根拠が強いほど、自信を持ってトレードができます。

まずは米ドルが買われたり、売られたりしたときに、
どんな理由で売買されたのか意識すると
テクニカル分析だけでなくファンダメンタルズ要因を
おさえたより勝率の高いトレードができます。


次回は通貨強弱ロジックの「​まとめ」です

セット教材(ドルスキャFXに含む)

ドルスキャFX シナリオ編
ドルスキャFX 基礎編
インジケーター一覧

1.はじめに

2.準備

3.ロジック解説

4.トレード手順

5.パターン&フローチャート

6.重要マニュアル&記事

7.動画解説

8.テンプレート解説

9.インジケーター解説

10.特典インジケーター解説

11.特典マニュアル&ロジック詳細

12.過去チャート画像

13.過去の経済指標一覧&コラム

14.プレゼント

お問い合わせ

その他の教材

トレード基礎講座
※教材の違いはこちら