利益確定
基本的な利益確定の方法について
お伝えします。
資金の流れを用いる場合は、
資金の流れのエントリーや決済方法も
参考にしてください。
利益確定の方法は1つではありません。
トレンドの強さに合わせて
いろいろなパターンで
決済できるようになるとよいです。
1.もっとも基本となる考え方
利益確定の土台は
・トレンドが終わったとき
です。
具体的には、上昇の場合は
・ローソク足が直近安値を割ったとき
です。
直近安値をわるということは、
上昇トレンドではなくなったことを意味します。
下降トレンドの場合は、
直近の高値をこえたときです。
1分足であっても、5分足であっても、
15分足であっても、考え方は同じです。
トレンドが続く限り、
利益を追っていくのであれば。
トレンドが終わったときが
決済のタイミングとなります。
トレーリングストップで利益を伸ばす
高値安値の更新を追っていく方法は。
いわゆる「トレーリングストップ」を
用いて利益を伸ばす方法です。
上昇トレンドの場合。
高値を更新し、直近安値をつけたら。
損切りラインを安値の下に移動します。
安値をわったら上昇トレンド終了ですので。
トレンドが続く限り、
損切りラインを移動していくことになります。
利益を伸ばす、もっとも基本的なやり方です。
損切りの考え方も同じです。
上昇トレンドでエントリーしたら、
直近の安値を割ったら損切りです。
レンジになったときは
相場状況によっては
・トレンドの勢いが弱まる
・サポレジをこえられない
など。
途中でレンジになってしまうこともあります。
レンジとは、上昇中であれば、
高値を更新できない状態のことです。
基本的には、レンジになったときは、
それまでのトレンド方向にブレイクすることが
多いです。
例えば資金の流れが確認できるときなどは、
そのまま持ち続けるのも1つの手です。
またスキャルピングなので、
いったん決済してしまうというのも
1つの方法です。
トレンドが弱まり、高値安値を更新できず、
もんでしまった場合は、いったん決済してもよいです。
このように、基本はローソク足で判断します。
ただローソク足だけだと
わかりにくい場合もありますので。
ここではより実践的に。
テクニカル指標を用いた
決済方法を紹介します。
2.ATRで決める
ATR(Average True Range)は
ボラティリティを表した数値です。
取引きが活発な時間は
値が大きくなり。
取引きが閑散しているときは、
数値は小さくなります。
決済や損切りで利用する場合
・ATRの2~3倍
を目安に用います。
例えばドル円でATRが0.03のときは。
2,3倍して0.06~0.09円が
決済や損切りの目安となります。
0.06~0.09円はpipsに直すと
6~9pipsになります。
6~9pipsを利益確定の
目標として決めることができます。
インジケーター
「THV4 InfoPanel」は
・ATRの3倍
を自動的に表示する
インジケーターです。
だいたい損切りを
何pipsにすればよいのか
見てすぐわかります。
今の相場がどのくらいの
ボラティリティで動いているかが
すぐにわかるので。
参考にするとよいです。
ATRが大きいときは
経済指標発表後など、大きく動いたときは
1分足でATRを3倍すると15pips程度と
大きくなることがあります。
10pipsをこえる場合は、
すぐにエントリーするのではなく、
なるべく50EMAなど移動平均線までの
戻りを待って。
損切りが10pips以内におさまるような
より有利な価格でエントリーできるまで
待った方がリスクは小さくなります。
見送りの場合
朝早い時間などはATRの値も
0.01~0.03などと非常に小さくなります。
あまりに小さいときは、
値動きがほとんどない時間ですので。
トレードしても利益があまり
とれないといえます。
より活発にトレードが行われているときの方が、
利益も得やすく、テクニカル指標も
効きやすいといえます。
閑散相場は、レートが飛びやすく、
移動平均線などのテクニカル指標も
抜けやすくなります。
見送りが無難です。
3.一目均衡表を割ったら決済
視覚的にも非常にわかりやすのが
・一目均衡表の雲を割ったら利益確定
する方法です。
特にトレンドが強いときは。
一目均衡表の雲の上を
価格は移動していきます。
雲を割ったときは
・トレンドが弱くなったとき
・利益確定の調整が入ったとき
・トレンド転換するとき
などです。
エントリーした直後は、
相場状況によって雲を割ってしまうこともあるので。
・5pips以上など利益がのってから、
雲をわって終値が確定したら
決済の目安にするとよいです。
移動平均線など、他のテクニカル指標も見ながら、
総合的に判断するとよいです。
4.FastTMALineの端バンドにタッチ
FastTMALineはATRと同様、
ボラティリティを表したインジケーターです。
基本的な考え方として
・弱いトレンドでは1分足のFastTMALine
・強いトレンドでは5分足のFastTMALine
・超強いトレンドでは15分足以上のFastTMALine
など。
相場の勢いに合わせて、
決済の目安をかえるとよいです。
トレンドの強さやFastTMALineの使い方は
「【システム】DAI_DS-FastTMALine」を参考にしてください。
5.移動平均線を割ったら決済
一目均衡表の雲と同じ考え方です。
例えば上昇トレンドで
・10EMAをわって、20SMA(ボリンジャーバンドの
ミドルバンド)にタッチしたら
トレンドが弱まったといえます。
おそらく一目均衡表の雲も割っていると
思いますので。
いったん決済してもよいです。
強いトレンドのときは?
強いファンダメンタルズ要因や
強い資金の流れがある場合。
トレンドが継続することがあります。
トレンドが強い場合。
50EMA(5分足の10EMA)を割ったら
決済という方法もあります。
このように、トレンドの強さによって
決済の方法はかわります。
基本的な決済方法をいくつか持っておいて。
値動きを見ながら相場に合わせて
決済するのがよいと考えます。
損切りがしっかり設定できれば。
あとは値動きを追っていき。
トレンドや資金の流れを見ながら、
トレンドが弱まったときに決済します。
6.強いサポレジで決済
・1時間足、4時間足、日足のサポレジ
・1時間足、日足の移動平均線
・月足、週足、日足のフィボナッチ・リトレースメント
(38.2%、61.8%)
・月足、週足、日足ピボット
など。
強いサポレジがある場合は、
いったん決済してしまう方法があります。
強いトレンドの場合は、
フィボナッチやピボットは
抜けていくことが多いですが。
初めてあたったときなどは、
何らかの反応を示すことがよくあります。
利益確定で跳ね返されることも多いですので。
強そうなサポレジがあったら。
決済の目安として用いることができます。
またサポレジは「価格帯」ですので。
いつも価格ぴったりで反応するとは限りません。
例えば日足レベルのサポレジになると。
ある程度、幅をもって反応があります。
ラインから前後、5pipsの誤差で
反応することもありますので。
価格が近づいてきたら。
値動きに注意を払うとよいです。
早めに反転しそうなときは、
早めに決済してしまうのも1つの手です。
利益を最大化するために、
サポレジの価格が近づいたら、
注意深く観察するようにするとよいです。
まとめ
・トレンドの強さによって利益確定のパターンは複数ある
具体的な利益確定方法としては
1.トレンドが終わった(弱まった)とき
(例)上昇トレンドの場合、
ローソク足が直近安値を割ったとき
(例)トレーリングストップで利益を伸ばす
(例)レンジになったら決済
2.ATRで決める
3.一目均衡表を割ったら決済
4.FastTMALineの端バンドにタッチ
5.移動平均線を割ったら決済
6.強いサポレジで決済
など。
おすすめはトレンドの強さに合わせて
見るFastTMALineの時間足を変えること。
5pisp以上利益が出た後、
一目均衡表の雲をわったら決済する方法も
視覚的にわかりやすいです。
まずは1分足のFastTMALineを目安に決済して。
トレンドの強さがわかるようになったら、
他の決済パターンを取り入れていくとよいです。
続きは「損切り」をご覧ください
「おすすめ決済方法(トレンドの強さ別)」も参考に