【通貨強弱】ドルと円を数値化『DAI_DSB-USD-JPY-checker(simple)』
「ドル」や「円」の強さを数値化するインジケーターです。
ドル円のトレンドをわかりやすく表示します。
1.概要
ドルや円の強さ、ドル円のトレンドを
「数値」と「色」で表します。
次のような悩みを改善します。
例えば通貨強弱のライン見たとき
・傾きが急なのか、ゆるやかなのかわからない
・ドルと円、どちらが優勢なのかわからない
・ドルや円がどのくらい強く売買されているのかわからない
など。
ラインだけで判断が難しいときに、
数値と色で判断をわかりやすくしてくれるインジケーターです。
入門編「DAI_DSB-chart(USDJPY)」や
応用編「DAI-chart」とあわせて使うと便利です。
2.特徴
次のような特徴があります。
ドルや円の変化を知る
ドルや円がどのくらい売買されているかわかります。
数値が大きいほど強く売買されています。
プラスであればドル円が上昇する方向、
マイナスであればドル円が下落する方向です。
細かい強弱差を知る
ラインを見ただけでは判断しにくい
「ドルや円の傾きの差」を知ることができます。
1段目がドルの強さ。
2段目が円の強さ。
3段目が総合的なドル円の強さです。
3.インジケーターの見方
3つの指標
ドル、円、ドル円の3つの強さを見ることができます。
・USD…ドルの傾向(プラスであるほどドルが買われている)
・JPY…円の傾向(プラスであるほど円が売られている)
・USDJPY…ドル円の傾向(プラスであるほどドル円は上昇)
注意する点
ドルは買われるとドル円上昇とわかりやすいですが、
円の場合、円が売られるほどドル円は上昇します。
ドル円の上昇をわかりやすくするため
円が売られたときにプラスの値になるようになっています。
-JPYというようにマイナスがついているのは
円が売られたときにプラスの値、
円が買われたときにマイナスの値になるからです。
プラスの数値で濃い青ほど、円は売られていますので
気をつけてください。
JPYが赤でマイナスの場合は円が買われています。
難しかったら、深く考えずに、
ドル円はプラスの値で上昇、
青い色が上昇とわかっていれば大丈夫です。
色の見方
・青…ドル円が上昇する方向に強く売買されている
・水色…ドル円が上昇する方向に弱く売買されている
・黄色…レンジ(方向感に乏しい)
・ピンク…ドル円が下落する方向に弱く売買されている
・赤…ドル円が下落する方向に強く売買されている
4.長期と短期
ドルや円の状態をより詳しく知るために。
長期目線と短期目線の2つの期間を元に
強さを表示しています。
次のとおりです。
・左側の数値…チャートの時間足にそったドルや円の強さです。
DAI_DSB-chart(USDJPY)など通貨強弱インジケーターの
ラインの傾きと一致しています。
・右側の数値…現在のローソク足について短期的な強さを表しています。
インジケーターのラインの傾きの元になる
直近のドルや円の強さを表しています。
短期と長期を例えるなら、チャートのトレンド判断と似ています。
例えばドル円のトレンドを見るとき。
長期的には高値安値を切り上げて上昇していても
短期的には細かいアップダウンを繰り返していると思います。
大きな上昇の中で細かく上下しています。
同じように、通貨強弱も長期的には上昇していても、
短期的には上昇と下落を繰り返しています。
左の数値は長期的な視点。
右のかっこに入っている数値は短期的な視点です。
短期ですので、次のローソク足にうつると
トレンドが変わる場合があります。
ローソク足や通貨強弱のラインを参考にしながら
長期と短期を見比べて、総合的に判断してください。
次の使い方の例も参考に。
5.主な使い方
エントリー判断
ドル円が上昇しやすい状態のときに
エントリーを考えることができます。
例えば買いであれば
・ドルが買われ円が売られているとき
または
・円よりもドル優勢で買われているとき
など。
ドルまたは円のどちらが優勢なのかを知り、
優勢の方向へエントリーを考えることができます。
例えばドルがレンジ、円が上昇傾向のときに
買いエントリーを考えるなど。
上昇を邪魔する動きがなかったり、小さかったりしたときは
より自信を持ってエントリーできます。
細かい値動きを知る
ドルと円の動きが別々にわかるので
より精度の高いエントリー判断ができます。
例えば
・長期も短期も両方とも青だったら上昇しやすいので買いエントリー
・長期が青で短期が赤だったら上昇中の押し目を
作っているときかもしれないので上昇傾向になるまで待つ
・すべて黄色だったらレンジで方向感がないので見送り
など。
あくまでインジケーターですので過信は禁物ですが
エントリー判断の目安として参考にするとよいと思います。
6.注意点
当たり前のことですが念のためお伝えしておきます。
通貨強弱は一定期間にどれだけ通貨が売買されたかを
グラフのラインで表示したインジケーターです。
数値化しても同じです。
元になるのは『チャート』です。
例えば通貨強弱で円が売られていたとき。
今、本当に売られているのかは
クロス円のチャートを見ればわかります。
クロス円のチャートでどの通貨ペアも上昇していれば。
具体的には陽線をつけていれば、円が売られているとわかります。
例えばユーロ円、ポンド円、豪ドル円がどれも陽線であれば
円が売られているとわかります。
どんなインジケーターにも言えることですが、
もし通貨強弱のインジケーターに依存していると。
「通貨強弱のとおりに相場が動かない。なぜ?
どうして上手くいかないのだろう」と悩むことがあります。
たいていの場合、インジケーターばかり見て
実際のチャートを見ていないことがあります。
それでは何のためにチャートがあるのかわかりません。
円が売られているのを確認するには。
通貨強弱のラインだけでなく。
実際にチャートを見て、それぞれの通貨ペアが
どうなっているのかを確認することが大事です。
すると、インジケーターではわからなかった
細かな点に気づくことができます。
例えば大きく上昇している通貨ペアもあれば
思ったよりも伸びていない通貨ペアもあるなど。
レンジの通貨ペアもあるかもしれません。
学校のクラスには、活溌な子もいれば、
おとなしい子もいます。
反抗する生徒もいるかもしれません。
通貨も同じです。
インジケーター上では円が売られていても。
円を売っているそれぞれの通貨は
どれも同じではありません。
しっかりと円が売られている通貨もあれば
反抗して逆に円を買っている通貨もあり、
おとなしいレンジ気味の通貨もあります。
インジケーターに依存せず。
しっかりと、今、この瞬間のチャートを見て。
通貨の強弱を確認することをおすすめします。
具体的には、チャートのトレンド、
陽線、陰線がどうなっているのか、
目で見て確認すると良いです。
インジケーターの数値だけに頼るのではなく。
あくまでインジケーターは道具であり、
トレードのサポートをするものとしてとらえ。
インジケーターどおりにいかないことは
当たり前としてとらえ。
チャートを含め、総合的に判断するようにするとよいです。
いろいろな人間がいるように、通貨もまた
そのときそのときでいろいろです。
足並みがそろってすべてが上手くいくときは少ないと疑いを持って
1つ1つの通貨ペアを丁寧に見るとよいです。
通貨強弱は道具の1つとして利用し、
依存しすぎないように注意してください。
7.設定
文字の大きさ、表示する場所は自由に変更できます。
・Which_Window…どのウインドウに表示するか
(デフォルト:2、2つ目のサブウインドウ)
・Which_Corner…チャートのどの角に表示するか(デフォルト:1、右上)
・Strong_level_USDJPY…USDJPYが強いと判断するレベル(デフォルト:0.4)
・Weak_level_USDJPY…USDJPYが弱いと判断するレベル(デフォルト:0.1)
・Strong_level…USDやJPYが強いと判断するレベル(デフォルト:0.5)
・Weak_level…USDやJPYが弱いと判断するレベル(デフォルト:0.2)
・TextSize_USD…USD長期の文字サイズ(デフォルト:18)
・X_Position_USD…USD長期の縦軸の場所(デフォルト:58)
・Y_Position_USD…USD長期の横軸の場所(デフォルト:10)
・TextSize_USD_S…USD短期の文字サイズ(デフォルト:10)
・X_Position_USD_S…USD短期の縦軸の場所(デフォルト:6)
・Y_Position_USD_S…USD短期の横軸の場所(デフォルト:13)
・TextSize_JPY…JPY長期の文字サイズ(デフォルト:18)
・X_Position_JPY…JPY長期の縦軸の場所(デフォルト:58)
・Y_Position_JPY…JPY長期の横軸の場所(デフォルト:40)
・TextSize_JPY_S…JPY短期の文字サイズ(デフォルト:10)
・X_Position_JPY_S…JPY短期の縦軸の場所(デフォルト:6)
・Y_Position_JPY_S…JPY短期の横軸の場所(デフォルト:43)
・TextSize_USDJPY…USDJPY長期の文字サイズ(デフォルト:12)
・X_Position_USDJPY…USDJPY長期の縦軸の場所(デフォルト:56)
・Y_Position_USDJPY…USDJPY長期の横軸の場所(デフォルト:72)
・TextSize_USDJPY_S…USDJPY短期の文字サイズ(デフォルト:9)
・X_Position_USDJPY_S…USDJPY短期の縦軸の場所(デフォルト:6)
・Y_Position_USDJPY_S…USDJPY短期の横軸の場所(デフォルト:72)
・COLOR_UP_Strong…強い上昇の色(デフォルト:Blue)
・COLOR_UP_Weak…弱い上昇の色(デフォルト:Aqua)
・COLOR_Range…レンジの色(デフォルト:Yellow)
・COLOR_DOWN_Weak…弱い下落の色(デフォルト:Pink)
・COLOR_DOWN_Strong…強い下落の色(デフォルト:Red)
感度について
強弱の色が変わるタイミングは
判定レベルの数値を変更することで変更できます。
数値を大きくするほど判定基準が厳しくなります。
数値が大きいほどドルや円が強く売買されているということですので、
強く売買されないと色が変わらないようになります。
通貨強弱のラインの変化などを参考に
使いながら工夫していってください。
特にこだわりがなければ最初の設定で構いません。
設置例
文字サイズや場所、サブウインドウを変更すると
小さいサイズでも表示できます。
8.時間足
インジケーターはチャートの時間足の通貨強弱を数値可します。
例えば5分足に表示すれば5分足の通貨強弱、
1時間足に表示すれば1時間足の通貨強弱を表します。
9.チャートへの設定方法
ナビゲーターからチャート上へドラッグ&ドロップします。
どのウインドウに表示するかは後から設定で決めますので
最初はメインウインドウにドラッグ&ドロップすればOKです。
設定で、表示するウインドウや
チャートのどの角に表示するのか指定してください。
まとめ
・ドルや円の強さを数値で表示
・ドルと円のどちらが優勢が細かく判断できる
・インジケーターに依存せず、
チャートを見て総合的に判断することが大事
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