【通貨強弱】DAI-chart
「8通貨の通貨強弱」と「良い相場環境」を表示する
インジケーターです。
動画解説
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ポイント
・「リスクの高い相場」を避け勝率が上がる
・利益が得やすい「勝ちパターン」がわかる
・「レンジ相場」がわかる
詳しくは次のページも参考に
・基礎編「通貨強弱パターン」
・シナリオ編「6.負けやすい相場の例」
・パターンについては動画「通貨強弱で1番大事なこと」(負けてしまうときは特に)
注意点
15分足に通貨強弱を設定した場合、まったく上位足を見ていないと
15分足だけしか見てないことになりますので負けやすくなります。
日足や4時間足など上位足をあわせて確認することが大切です。
目次
1.概要
DAI_DS-Ku-chartではわかりにくかった
・各通貨の「直近の通貨強弱」
・トレードに適した「良い相場環境」
をわかりやすく表示したインジケーターです。
2.Ku-chartとの違い
両方とも通貨強弱を表示しているのは同じです。
1番の違いは「0ラインの使い方」です。
Ku-chartは、1日が0から始まり、
資金が1日の中でどの通貨からどの通貨へ
流れているのかがわかりやすいです。
DAI-chartの場合は。
0ラインは次の意味があります。
・0より上…買い傾向
・0より下…売り傾向
より直近を重視し、今、買われているのか、売られているのかを
0ラインを基準に判断できます。
例えば、円(水色)が0ラインより下で、
さらに下向きだったら。
強く売られていると判断できます。
ぱっと見て、買われているのか、
売られているのかがすぐにわかります。
エントリーや決済の判断をするのに
非常に役立ちます。
3.インジケーターの見方
主な使い方をインジケーターの見方とともに
解説します。
各ライン
8本のラインが各通貨の通貨強弱です。
ドル(オレンジ)と円(水色)は重要なので
他の通貨よりも太いラインになっています。
0ライン
・0ラインより上…上昇傾向
・0ラインより下…下落傾向
ラインの傾き
・傾きが上向き…直近で買われている
・傾きが横ばい…売買が同程度か少ない(レンジ)
・傾きが下向き…直近で売られている
傾きが急なほど、強く売買されています。
4.トレンドとレンジ判断
利益が得やすいトレンドを判断する方法について
お伝えします。
点線をこえると強いトレンド
あくまで目安ですが。
0ラインの上下にある点線をこえたときは、
強く通貨が売買されていることを意味します。
トレンドが起きやすい状態といえます。
さらに明確なファンダメンタルズ要因があれば
大きいトレンドが起きやすいといえます。
点線内はレンジになりやすい
点線の内側にあるときは、通貨強弱の差が小さいときです。
一言で言えばレンジです。
例えば、ドルも円もラインの内側にあれば、
ドルと円の通貨強弱の差は小さいといえます。
上昇してもすぐに下落するなど、アップダウンのある
レンジ気味の動きをしやすいので注意が必要です。
トレンドも変わりやすいので
エントリーの際は気をつける必要があります。
レンジからトレンドにかわるとき
ドル円であれば、レンジ相場では、
ドルと円の強弱の差が小さく、ドルと円が同じように動きます。
レンジからトレンドにかわるときは、
ドルと円の間隔が広がり、強弱に差が出てきます。
5.相場環境判断
DAI_DS-Flowと同じような考え方です。
「資金の流れ」を見て
ドルや円が強く売買されているときに
サインが出るように。
各通貨の通貨強弱から、
ドルや円が強く売買されているときに
矢印と背景色でわかるようになっています。
背景色
・青系…ドル円が上昇しやすい状態
・赤系…ドル円が下落しやすい状態
を表しています。
メインとなる通貨から0ラインまで色がつきます。
(例)ドルが強く売られていた場合、
ドル(オレンジライン)から0ラインまで赤背景(正確には茶色)
(例)円が強く売られていた場合、
円(水色ライン)から0ラインまで青背景
クロス円、ドルストレートのチャンス
ドル円以外のトレードを考えるときは、
ラインと背景の色で変わります。
・水色…円の通貨強弱
・オレンジ…ドルの通貨強弱
を表していますので。
強く売買されている通貨が「円」であれば「クロス円」。
「ドル」であれば「ドルストレート」がトレード対象になります。
具体的には次のように考えます。
・青背景、オレンジライン(ドルが強く買われている状態)…ドル円上昇、ドルストレート弱含み
・赤背景、オレンジライン(ドルが強く売られている状態)…ドル円下落、ドルストレート強含み
・青背景、水色ライン(円が強く売られている状態)…ドル円、クロス円上昇
・赤背景、水色ライン(円が強く買われている状態)…ドル円、クロス円下落
クロス円は、ドル円が上昇すれば、同じように上昇するのでわかりやすいです。
ドルストレートは、USDCADのようにUSDが頭にくる通貨ペアは
ドル円が上昇していれば同じように上昇。
EURUSDのようにUSDが後ろにくる通貨ペアについては
ドル円が上昇するときは下落し、逆の売買になるので注意が必要です。
戦略の項目で詳しくパターンを解説します。
6.矢印の見方「トレンド転換サイン」
・上段矢印…ドルが強く売買されたサイン
・下段矢印…円が強く売買されたサイン
単純に通貨強弱のラインだけで判断しているわけではありませんが。
ドルや円とその他の通貨強弱との関係(位置や傾き)も見ながら
有利な相場なのかどうかを判断するとよいです。
矢印が連続するときの注意点
基本的に矢印は連続して表示されない仕様になっています。
矢印が頻発するということは
・トレンドが途切れたこと
を表しています。
良い相場条件がくずれ、再度条件が整ったときに
矢印サインが出るからです。
何度も矢印が出るということは、
その都度、条件がくずれ、また条件に合致したという
不安定な状態の場合があります。
矢印が連続するときは
・トレンドが弱まったかもしれない
・トレンドが逆行しているときかもしれない
・トレンド転換が起こるかもしれない
と注意するとよいです。
特に通貨強弱の向きがトレンド方向と異なるときは注意が必要です。
(トレンド方向と通貨強弱の傾きはドルと円で考え方が逆向きになるので注意。
例えば、下降トレンドで円が上向きで買われているときはOKで、
円が下向きになり売られているときは要注意)
7.【戦略】トレード対象通貨ペア
円の場合は、ドル円、クロス円が対象です。
ドルの場合は、ドル円、ドルストレートが対象となります。
考え方はDAI_DS-Flowと同じです。
詳しくは
・資金の流れ『サイン丸わかりブック』
・通貨強弱グラフ『3つの勝ちパターン』
なども参考に。
具体的には次のようになります。
ドル全面高(ドルストレート弱含み)
・青系、オレンジライン…ドルが買われている状態
(ドル円上昇、ドルストレート弱含み)
ドル全面安(ドルストレート強含み)
・赤系、オレンジライン…ドルが売られている状態
(ドル円下落、ドルストレート強含み)
円全面安(リスクオン)
・青系、水色ライン…円が売られている状態
(ドル円、クロス円上昇傾向)
円全面高(リスクオフ)
・赤系、水色ライン…円が買われている状態
(ドル円、クロス円下落傾向)
ドル資金流入パターン
・青系、水色&オレンジライン
…ドルが買われ、円が売られている状態
(ドル円は大きく上昇)
ドル資金流出パターン
・赤系、水色&オレンジライン
…ドルが売られ、円が買われている状態
(ドル円は大きく下落)
8.【重要】エントリーと決済のタイミング
より有利な相場でエントリーを考えるなら。
・傾きが急であるほど、強いトレンド状態
ということを意識するとよいです。
上記の例の場合、ドル円をトレードすることを考え、
ドルと円の関係をどのように見るかというと
・円(水色)ラインは0ラインより上にあるので、円が買われていることがわかります
・最初は円もドルも傾きが右上がりで買われており、円の傾きの方が急なので、
円買いの方が強く、ドル円はゆるやかに下落しています
・途中からドルが売られはじめたので、ドル円は円が買われドルが売られ、
勢いよく下落しています(エントリーしやすいタイミングになります)
・円の傾きが上昇から下落に変わったときは、戻りまたはトレンド転換の可能性を表しています
今回はトレンドが変わってしまいました。継続するトレンドの場合は、再度円が買われ、
水色ラインが上向きになり、ドル円は下落トレンドを継続することがあります
(水色ラインが下向いたときは決済のタイミングの目安となります)
通貨ペアの傾きの差に注意
エントリーを考えるとき。
通貨ペアの「傾きが逆向き」の場合がもっとも安全です。
例えば売りエントリーの場合は
・ドルが売られ、円が買われているときが1番安全
・ドルが買われ、円が売られているときは危険
・ドルも円も買われているときは要注意
となります。
ドルも円も買われているときは、円買いの方が強ければ
下落する可能性がありますが。
トレンドが変わりやすく下落していてもすぐに上昇するなど、
レンジ気味の動きになりやすいので注意が必要です。
「通貨強弱のメリハリ」の重要性
例えばドル円をトレードする場合。
ドルと円の通貨強弱にメリハリがある方が
利益が得やすいです。
ドルと円の強弱の差が小さかったり、
ドルと円が同じように動いていたりするほど、
レンジ気味になり、トレードが難しくなる傾向があります。
ドルと円が大きく逆に動いているときが
もっとも利益が得やすいときです。
【重要】エントリー判断例
「今、エントリーしてよいのかどうか」
判断に迷うことがあると思います。
個人的にはDAI-chartで次のことを守ることで
ほぼほぼ逆行で負けることがなくなりました。
1.ドルや円が1番上または1番下にきている
2.ドルと円の向きが逆向き
3.ドルと円の間隔が外側に広がっていき、点線をこえている
負けたときというのは、たいてい上記の良い状態になっていないときです。
例えば
・ドルや円が弱っているのにエントリーした
・点線内におさまり資金の流れが弱いのにエントリーした
・ドルまたは円の傾きが小さいときにエントリーした
など。
「良い状態になるまで待てない」もしくは
「良い状態が過ぎてしまったのにエントリーしたとき」
負けやすいです。
DAI-chartを使ったエントリー判断について。
詳しくは『3秒で判断!勝ちやすい相場』を参考に。
【参考】50EMA反転エントリー判断基準として使用
戻りを待って50EMAでエントリーするとき。
本当にエントリーしてもよいのか迷うことがあります。
例えば上昇の勢いが弱まってきている相場などは、
50EMAで反転上昇したと思ってエントリーしても、
エントリー後、50EMAを割ってしまうことがあります。
より安全にエントリーするために、
ドルや円の通貨強弱を確認するとよいです。
例えば、通貨強弱がエントリー方向と逆行している場合は、
向きがそろってからエントリーするなど。
具体的には買いエントリーを考える場合は、円が買われ上向きのときは見送り。
円が売られラインが下向きになったことが確認できてからエントリーするなど。
チャートは15分足チャートで見ます。
より細かく見たい場合は5分足で見るとよいです。
リアルタイムでは常に通貨高弱のラインは動いているので。
トレンド方向と一致したときにエントリーすることが重要です。
具体的には上昇の場合は
・ドル(オレンジライン)が上向き
・円(水色ライン)が下向き
のときにエントリーすると逆行にあいにくいです。
下落の場合は逆になります。
エントリー判断例で解説したとおりです。
トレンドに勢いがあるときはチャート上で押し目を作っても
通貨強弱のラインは弱まらず一方向を向いたままです。
もし上向きだったグラフが下を向いているなど
勢いが弱まっているときは見送りが無難です。
エントリーしても逆行するリスクが高まるからです。
上昇トレンド中だからといってずっと上昇しているわけではありません。
押し目を作るときはトレンドは弱まりますし、
トレンドが終わるときも勢いはなくなります。
ドルや円の方向がトレンドとあっているときが
負けにくいエントリーチャンスとなります。
9.時間足
メインは15分足です。
他の時間足でも使えますが、
個人的は15分足で使っていますので、
使用は自己責任で行ってください。
10.設定
DAI_DS-Flowと同様に、相場環境判断に使用する
通貨のオンオフができます。
・UseEUR…EURの通貨強弱を使用
・UseCHF…CHFの通貨強弱を使用
・UseGBP…GBPの通貨強弱を使用
・UseAUD…AUDの通貨強弱を使用
・UseNZD…NZDの通貨強弱を使用
・UseCAD…CADの通貨強弱を使用
【参考】ポップアラートをつけるには
DAI-chartでは矢印サインが出ますが
ポップアラート機能はつけていません。
理由はDAI-chartはあくまで良い相場状態なのかどうかを
確認する材料の1つだからです。
サインが出るからトレードするのではなく。
資金の流れが起こったときに、
良い状態かどうかを判断するための道具として
使うようにするとよいと思います。
実はすでにアラート機能はある
DAI-chartでアラート機能はつけていませんが。
実はより高性能なアラート機能は「DAI_DS-Flow」についています。
(時間足を変えるのであればDAI_DS-Flow_MTFでもよいです)
例えばDAI-chartでサインが出るときは。
ドルや円が強く売買されたときですから。
DAI_DS-Flowでドルや円が強く売買されたときと
同じということになります。
さらにDAI_DS-Flowでは、資金の流れの強さによって
サインをオンオフできますので。
DAI-chartよりも細かくサインが出せるといえます。
矢印が出るからトレードをするのではなく。
なぜ矢印が出るのか理論が理解できてくると。
若干、数値や設定は違いますが
・DAI-chartとDAI_DS-Flowは同じ理論でサインを出している
ということに気づくことができ。
ポップアラートを鳴らしたいときは
DAI_DS-Flowのアラートをオンにすればよいということが
わかるようになると思います。
まとめ
DAI-chartの特徴は次の通りです。
・良い相場環境がわかる
・エントリーや決済の目安になる
・各通貨の直近の通貨強弱がわかりやすい
まずは背景が青や赤系になった
相場環境が良いときにトレードを行うことで
精度の高いトレードができます。